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湯気や煙の合成用の写真撮影に電子タバコは使えないだろうか?

ホットコーヒーや鍋、焼き鳥などの温かい飲み物や料理の写真に湯気や煙が見えているか、いないかでは天と地ほどの差がでますよね。料理や飲み物をそのまま撮っても条件によっては湯気や煙も同時に撮れたりしますが、思うように撮れないことも多いです。

特に湯気は気温が高いと薄っすらとしか見えないし、消えてなくなるのも早いです。そんな事もあって、きれいに湯気や煙が出ている写真はフォトショップなどで湯気や煙だけ別撮りしたものを合成していることも意外と多いみたいです。

そこで後から湯気や煙を合成できるように、湯気や煙だけのカットを撮ってみたくなりました。

ちょっとお知らせ

この記事を読んでいただきありがとうございます。最近スモークの細かい調整ができる小型のフォグマシンが販売されたので、購入して試してみました。比較的安価で、この記事で実験しているような用途なら、使いやすい商品だと感じました。よかったら下の記事も参考にしてみてください。

なんで、電子タバコなのか?スモークマシンとの違いはあるのか

カエル
カエル

VAPE(ベイプ)と呼ばれている電子タバコです。安いものだと2000円前後で手に入ります。構造的にはJTが出しているプルームテックとほほ同じだと思います…たぶん。

いつものごとく、カエルお得意の思いつきです。電子タバコは舞台などでよく使うスモークマシンと同じようなものなんじゃないかと。電子タバコは、たぶんスモークマシンと原理的には同じでグリセリンを電熱で水蒸気化して煙を出すものだと思われます。

じゃあスモークマシンを使えばイイじゃないかと言うと、そうでもありません。見たこと、使ったことのある人ならわかると思いますが、小型のものでも、かなり大量の煙が出ます。細かい量の調節もほぼできないと思っていいです。スモークを少量出したいなら電子タバコくらいの大きさのほうが都合がいいと思ったわけです。

普通のタバコの煙だと湯気などとは質感がかなり違うので使いにくいですが、電子タバコのスモークなら水蒸気的なものなので、コーヒーや鍋ものなどの湯気用にも焼き肉、焼き鳥などの煙用、両方に使えそうかなと思いました。ボタンを押したときだけ煙を発生するので煙の量の調整もやりやすそう。

ただ、どうやって少量の煙を出したり、連続して煙を出したりさせるかは工夫する必要はありそうです。何年か前に興味本位で買った電子タバコがあるので、それを使って試してみることにします。

問題はどうやって、煙の量を調節するかです。

100円ショップ、Amazon、ホームセンターなどから使えそうなものを買い漁ってきました。シリンジ(注射器)はちょっと小さくて心もとない感じでした。

注射器を大きくしたような圧縮袋の空気を手動で抜く器具は大きさは良さそうなんですが、注射器と同じでタバコのスイッチを押しながらだと手がふさがってうまく使えないことが判明(ちょっと考えればわかるよね)。

100円ショップのドレッシング容器はボトルの中に煙をためておいてプシュッと煙が出そうかな?みたいな…その他いろいろ

いろいろ考えた結果、今回はこの2つで実験

カエル
カエル

左の円筒形のが電動でビニールプールなどに空気を入れたり抜いたりできるエアーポンプ。右のラグビーボールみたいなのが灯油やガソリンなどを吸い上げて別の容器などに移し替えたりするときに使う液体用の手動式ポンプです。

できたら煙を一旦どこか別のところに溜めておいて、自由に煙の出方を調節するつもりでしたが、考えがまとまらなかったので、今回は手動と電動のポンプを電子タバコと連結させて、どうなるのか試すことにします。

電子タバコの吸い口の直径が12ミリでしたので、内径12ミリのシリコンチューブを用意しました。

まずは手動ポンプから

シリコンチューブを10センチほどの長さに切って手動ポンプと電子タバコをつなげてからポンプをペコペコ握って煙を出します。ライトを当てずに、ためしにやってみた時はうーん…という印象だったんですが、いざ撮影して見ると、なんか行けそうな気がしてきました。

ショボい感じに煙が出ている時の方が、自然な湯気の雰囲気に近い気がします。ただ煙がかたまりになっていると、やっぱりタバコの煙っぽいです。もう少し工夫が必要かな。

カエル
カエル

悪くはないんですが、細いノズルから煙が出ているといった感じ。タバコっぽい。というかタバコだから当たり前かwww

次は電動ポンプで実験。

カエル
カエル

3000円くらいの安いポンプですが、ノズルがいろいろ付いていて口径の違うものに対応できるようになってました。よくできてます。

この電動ポンプはビーチボールや浮き輪、ゴムボートなどに空気を入れるために使うもので、3000円くらいでした。スイッチを入れるとギュイーンともの凄い音がして、かなりウルサイです。今度はこの電動ポンプを電子タバコにチューブで連結して煙の出方を見てみます。

結果はというと、勢いありすぎで白煙が一直線に噴き出す感じでした。今ではほとんど見かけなくなった2サイクルのバイクのマフラーから出る排気煙みたい、といっても今どきの若い人には分かってもらえないか…。これはこれで何かに別の用途で使えるかも知れませんが、今回の趣旨とは違うものですね。

説明カットを撮ったんですが、黒背景を幅1メートル程しか用意していなかったので、画面内にうまく収めることが出来ませんでした。

カエル
カエル

湯気感ゼロ!ただ結構大量に煙は発生するので小さい空間で、モヤがかかっているような雰囲気を出すのにはいいかも知れないです。

翌日、再チャレンジ

手動ポンプで試した煙の出方が、思ったものに近い気がしたのですが、細いパイプから出ていて、使いにくそうな感じで気になっていました。撮影後いろいろと思案して、ふとひらめきました。メッシュみたいなものを通したら煙が拡散して面から立ち上る感じになるんじゃない?

ということで、前にクッキー・ゴボの記事を投稿したときに登場した自作の丸形クッキーで試すことにしました。これなら黒紗を張っているので煙が程よく通るしうまい具合に拡散してくれそうです。もう一つ、鍋の湯気や実際の煙は沸騰したお湯や炭火で上昇気流が発生しています。気流を再現するために台の下にオイルヒーターを置いて撮ってみました。

結果は、前日よりいい感じになった。

予想通り、煙は少し広がって立ち上ってくれました。しかし、オイルヒーターの熱では上昇気流がうまく作れていないのか、横方向に広がる感じです。結構多めにカットを撮ってみましたが、似たような画を量産する感じで、これは!というような写真は撮れませんでした。今日はこのくらいにしておきます。

カエル
カエル

毎度のことですが、こういうカットは撮っているうちに迷路にハマっていきます。

まとめ

試してみた結果、電子タバコでスモーク撮影はけっこうアリだと思います。ただし今回の方法だともう少し工夫が必要だと感じました。煙をうまく立ち上らせる上昇気流をつくるためにはオイルヒーターのような低い温度のものではなく、例えばカセットコンロのような高い温度のものならうまくいくかもしれません。

グリセリンの水蒸気は気温が高くても、そうそう消えないので、いけそうな気がします。今回はここまでですが、近々、同じような実験を、またやってみたいと思います。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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