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撮影で言うディフューザーとは照明を当てるときに光を直接当てるのではなく半透明の素材、例えばトレーシングペーパーや乳白色のアクリル板などを間にはさむことで光を柔らかく拡散させる道具のことです。ディフューズは必ずと言っていいほど使われるテクニックです。特にECサイトやメルカリなどで商品撮影をしたい方は積極的に使いましょう、今回紹介するアルミパイプのディフューザーは色んな場面で万能的に使えるので作っておいて損はありません。ボトルなどの小物やテーブル周りの写真はもちろんですが、アパレルなら吊るしたロングコートくらいはイケると思います。
作り方はかんたん!アルミパイプに巻きつけるだけ
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![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px.jpg)
用意するのはこれだけ、パイプ同士をくっつけて油性マジックなどでガイドを付けておくと貼るときに斜めになりません
用意するものはアルミパイプとプラスチック製の無地の障子紙(またはユポトレースかトレペ)と粘着テープ、これだけです。パイプは1メートル幅で直径22ミリ、プラスチック製の無地の障子紙(幅90センチくらい)は撮影でよく使うユポトレースやトレペの代用になるらしいです。この組み合わせならホームセンターで手にはいります。アルミパイプに粘着テープで留めて巻き付ければ完成です。テープで止めるときにパイプと紙が水平についてないと斜めに巻かれるので注意します。油性マジックなどで目印を付けておくと良いです。粘着テープは何でも良いんですが、今回は撮影現場でよく使うパーマセルテープ(シュアーテープ)で止めました。貼ったり剥がしたりできるのに意外としっかり止まるし跡が残りにくいでのでなにかと便利です。ちょっとお高いですがAmazonなどで検索するとでてきます。ちなみにユポトレース(同じようなものでアートレ)は“オールウェイズ”か“銀一”などの専門店の通販サイトで買うことをおすすめします。特にユポは印刷用(選挙ポスターみたいな耐水性の紙)の不透明のものもあるのでまぎらわしいからです。値段もほかで買うのとほぼ変わらないと思います。
![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px.jpg)
ネット通販で色んなものが手に入れやすくなったとはいえ、地方に住んでいる人間にとって身近なお店で手に入るというのは、かなり重要ですよね。
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![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px.jpg)
3本くらい作っておくと、いろんな撮影に対応できると思います。面ファスナーなどで止めておくと持ち運ぶとき便利です
せっかくなので障子ディフューザーでワインボトルを撮影してみる
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![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px.jpg)
いい加減なセッティングのわりにはかなりの仕上がりになりました
なんか、もうこれでいいんじゃネ?位にきれいに撮れました。紙の下のほうがぐるぐるしてますね。雑な性格が出てしまいました。そのせいでボトルの下側の映り込みが変です。普段カエルは同じ作り方で幅2m位のユポトレースを使っていますが、ぱっと見にはそれほど変わりないくらいの出来です。依頼を受けて撮影するときには下のぐるぐるもそうですがボトルの肩部分の丸いハイライト(ホットスポット)がきついのとラベルの右側が暗くなりすぎているのも気になるところです。仕事のときはちゃんとやってますからね(^_^;)。ちなみに下に貼ってある写真はディフューザーを使わずに撮ったものです。一目瞭然ですね。
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![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px-150x150.jpg)
肩にはポツンと小さなハイライト、影は出てるわ赤い背景はテカってるわで、ちょっと使えないレベルです。
ちなみにソフトボックスではこんな感じ
![](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/shoji-diffuser-006-1024x683.jpg)
![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px.jpg)
デカいソフトボックスならこれはこれでアリ。写り込ませる用途だと白い面にムラの出ない高級なやつが必要かも。
最近良く見かける4000円くらいのソフトボックス(50センチ角くらい)で撮ってみました。クルッとひねるとちいさくなるやつです。以前はこんな感じでボックスがはっきり写り込んでいる撮り方が結構多かったような?シャープな雰囲気で良いんですけどボックスの直径が多分1メートル以上のものでないとショボく見えますね。またはもっと近づけて撮るとか。あまり近づけすぎるとシーンだと見切れそうな気もします。下に貼ったのはボックスの前に例のディフューザーを垂らした写真です。ボトルのラベルを見てもらうとわかりますが光がよく回って右サイドもある程度は明るくなってます。肩部分の映り込みも今までの中で一番自然です。
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![カエル](https://kantanlight.com/wp-content/uploads/2022/06/kaeru01-150px.jpg)
布やトレペが数枚重なったのでかなり暗くなり露出を変えました。その分背景が明るくなってしまいました。カエルが小姑のように明るいライトがーっと言っているのはこの辺なんですよね。
まとめ
プラスチック障子紙のディフューザー恐るべしですね。手に入りやすさも使い勝手もなかなかです。ただ幅が90センチなので撮影に慣れていくうちにもうちょっと大きいサイズがあればと思うようになるかもしれません。撮影やライティング系のブロガーさんやYouTuberの方の記事や動画を見ていると多くの方がこれを紹介されているので気になっていました。最初に発見したのは誰なんでしょう?スゴイと思います。カエルが駆け出しで20代の頃よく仕事をお願いしていたカメラマンが「トレペもいいんだけど製図用の樹脂のトレペが使いやすいんだよね。」と言ってたっけ。あれは今で言うアートレとかユポのことだったと写真を始めるようになってから気づきました。この障子紙も“ぷらしょ”とか言うようになるんですかね?それから何で裏からライトを当てた件ですが、光が透過してワインの赤がきれいに出るのではと思ったからです。うまくいかなかった原因は、今回のワインボトルが思いの外濃い色のガラスだったこと、そもそも赤ワイン自体透明な赤ではなく光を通さない不透明な赤だったからではないか思います。勉強になりました。これからも記事を不定期でアップしていくと思いますが、当ブログではこのディフューザーが頻繁に登場すると思いますw。よろしくお願いいたします。
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