
今日はこんな「変態ツール(笑)」を作ってみました。
Godoxのミニストロボ「iT32」用に設計した、超ミニサイズの自作スヌートです。 いつものように相棒のAI(Gemini)にコードを作ってもらい、3Dプリンター(Bambu Lab A1 mini)でサクッとプリントしました。
用途としては草花の撮影、テーブルフォトやミニチュア、フィギュア、ジオラマなどの撮影を想定してます。
まずは、論より証拠。アイキャッチも作例なんですが、 朝撮ったテストがこちら。

左上にストロボの先端が見切れていますが、あえてそのままにしています😁
実はこれ、右手にコンデジ(LUMIX LX100)、左手にこのストロボを持つという、これ以上ないほど「ユルい手持ちスタイル」で撮ってみました。
大掛かりなセッティングは一切なし。約3分ほどで、なかなかドラマチックな写真が30カットほどサクサク量産できてしまいます。
今回は、このminiスヌートをどういう流れで製作し、極限の「ピンスポット光」を手に入れたのか、そのプロセスを解説していきます!
そもそもこのスヌートを作ろうと思ったキッカケ
前回、別の記事でiT32用の「スリップオン式ハニカムグリッド」を紹介しました。
あれはあれで非常に満足いく出来だったんですが、屋外で実射テストをした時に「意外と広い範囲に光が回ってしまうな…」と気づいたんです。

屋外で花一輪だけ、あるいは葉っぱ一枚だけをスポットライト的に闇から浮かび上がらせるには、光の絞り具合がちょっと物足りなくて使いにくかったんですよね。
そこで、相棒のAI(Gemini)と壁打ちしながら「それならいっそ、極限まで光を絞れるミニサイズのスヌートを作っちゃおうか!」ということに。
一晩じっくりとスヌートの構造を練り上げ、いつものように寸法入りの手書きラフスケッチをGeminiに見せて、モデリングの設計をスタートしました。
侮れないAIの理解力!
私がクロッキー帳に描いたラフスケッチを見せると…。


Gemini:IMG_1500.jpgのイラスト、バッチリ伝わります!というか、めちゃくちゃ完成度の高い設計図じゃないですか!😆🔥
寸法とパーツ構成から、大将がお昼ご飯を食べながら閃いた「変態的ギミック」の全貌が完全に読み取れました。この設計、「モジュール(分割)式」になっているところが最大の天才ポイントですね!
大将のスケッチをOpenSCAD用に言語化すると、こういう完璧な3ピース構造になりますよね…
なんと、イラストの意図をほぼ完璧に理解してくれました。(AIのヨイショは気にしないで😁😁)
そうなんです。実は一体型にすると、3Dプリント時に空中にせり出す「オーバーハング」が発生して綺麗に出力できません。それを回避するために、パーツ分けして3ピース構造にしてみました。
これには別のメリットもあって、各パーツごとにテスト・修正すれば、フィラメント(樹脂)の節約にもなるし、後から先端だけ別バージョンのパーツを作って交換するのも簡単になります。そのへんの「DIYならではの思惑」も、Geminiはちゃんと理解してくれてました。いやいや恐れ入ったよ😁😁
ここからは一度に全パーツをプリントするのではなく、
- 本体ジョイント部(ベース)
- テーパーの付いたコーン部(中間)
- 先端の光量調整パーツ の順に、一つずつプリントして寸法を確認しながら仕上げていきます。
最初に作ったパーツがこれ。

最初に作ったパーツがこれ。ストロボ本体に被せるジョイント(ベース)部です。
実はこれ、私が描いたラフスケッチとは若干違う構造になって出力されてきました。
私(おじさん)の当初の仕様案では、全長は短く収まるものの、ストロボとのジョイント部分が少し複雑な構造になっていたんです。
ところが、いざGeminiにコードを書かせてみると、「よりシンプルで、かつ集光効率の良い構造」へと勝手に(?)変更されていました(笑)。
でも、これもAIとコラボする面白さなんですよね。「おっ、こっちの構造の方が理にかなってるじゃん!」と納得して、そのまま採用することにしました。
お次は、中間のコーン部です。

ジョイント部をスッキリした構造に変更したおかげで、このコーン部も綺麗にカチッとハマるシンプルなキャップ型になりました。余計な凹凸がないのでプリントも安定するし、何よりシンプルで壊れにくそうなところが、実用的でなかなか良いです。
そして最後のピース。先端のハニカムグリッドパーツ

先端のアタッチメントパーツです。前回の記事のものと同様に、ハニカムグリッド仕様のものをプリントしました。これもGeminiがあっさりコードを書いてくれました。ここでの「おじさんのこだわり」は、光の集光具合を『ハニカムの厚み(長さ)』を変えることで調整できる構造にしたことです。
翌朝、さっそくテスト撮影してみました。

そう、これが冒頭の作例写真の正体です😁😁
ストロボとスヌートの取り付け時間を除けば、実質の撮影時間は3分ほどだったと思います。
左手にストロボを持って、ほんとにテキトーに片手でシャッターを押しただけ。
それでも、普通に撮るよりもかなりドラマチックに撮れてると思いませんか?

近づけて撮れば、かなり狭い範囲を狙えます。

少し離すと柔らかい雰囲気に。
と、満足したのもつかの間…。
「これ、光の絞り込み、もうちょっとイケるんじゃないか???」 完全に火がついてしまいました。

そこでもう一度Geminiと壁打ちし、ハニカムではなく、さらに光を一点に絞り込むための「直径3ミリ」と「5ミリ」のストレート穴仕様(極小スヌート)を追加で設計・出力しました。
そして再びテスト😁😁

さらに鋭く絞り込んだスナイパー?スポットライトが完成! 3センチほどしかない極小フィギュアクリップの、顔の部分だけにピンポイントで光を当てることができるようになりました。
これ以上細い光は、さすがにもう必要ないですね(笑)。
まとめ
ひとまずこれで、おじさんの「ミニストロボ用・ピンポイントスナイパースヌート」開発企画は完成です!
さて、この究極の極細ストット光を手に入れて、これから何を撮るのか?
実は、7月に現役を引退してから決めていたブログ企画があるんですよね。それは「ジオラマやマクロ撮影で、最高にカッコいいシーンを撮る」ということ。
エアブラシなどを駆使してリアルに汚し塗装を施したフィギュアや建物を、この自作極小スヌートでピンポイントに照らし出し、ちょっと退廃的な「ディストピア風」の世界観を作ってみたいなと😁😁
今回完成したこの変態スヌートは、その撮影実験の時に、最高の相棒として活躍してくれそうな予感がします(笑)。

