照明を使った撮影をするのに、軽くて簡単な機材で済ませられたら気楽ですよね。ちょっと試してみたくて40センチのアルミの棒(ロッド)を買ってみました。
これとミニクランプを組み合わせてトレーシングペーパーのディフューザーを垂らして使ってみることにします。
スタンド1本でうまくセットできれば、気乗りしない撮影ライティングの準備作業のハードルもちょっと下げられるかもしれません。
用意するもの
用意するものは15ミリ径のロッドとミニクランプ、あとクランプとロッドをつなげる12ミリ、1/4インチのオスネジアダプターです。これを組み合わせて、棒がクランプに直接くっついているみたいなものを作ります。
ロッドの先端にアダプターを取り付けます。今回買ったロッドのネジの径はM12でした。
スーパークランプは前にAmazonで購入したミニサイズのものを使用します。
こんな感じにクランプとロッドを連結して使います。
実際に使ってみる
軽めのトレペなら問題なしです。
照明用のスタンドに取り付けて使う想定です。アルミパイプに巻いたトレペ(ユポ)を実際に垂らしてみます。アルミロッドに若干重みがあるのと、アルミパイプもそれなりに重量があるので、やや負荷はかかるようですが、実用には問題ないみたいです。
もうちょっと大きめのクランプだとさらに強度は上がると思う。
クランプを取り付ける位置を自由に変えられるので、1本のスタンドに2本以上、取り付けが可能です。かんたんな撮影ならスタンド1本だけでセッティングできそうです。
もちろん照明用のスタンドは使うライトの数だけ必要になりますが、ライトがフリーになるので、光の微妙な調整ができます。ソフトボックスや撮影ボックスなどで撮るより凝ったライティングができるので、商品撮影のクオリティーアップには有利だと思います。
セッティング例-1:天トレと正面のライト用ディフューザー
まずロッドを上下にセットして…
まずは天トレとサイド光のディフューズをスタンド一本で試してみます。トップライトをやや右後方から正面からの光は反対側の、やや左から当てました。かなり雑なセッティングですが小さくて高さのない小物や料理みたいな物は、こんな感じでも良いかもしれません。スタンド類をいっぱい使って見栄え良くセッティングすると時間も手間もかかりますからね。
変な撮り方して分かりづらくなってしまいました(^_^;)。上が天トレ、下が正面ライト用トレペです。
ちゃんと撮れてます。
セッティング例-2:バックライトとサイド光ディフューズ
こちらもスタンド1本にディフューザーを2枚つけてセッティングしました。ボトルやドリンクを撮る時はトレペを近づけて撮った方がいい結果になる場合があります。
クランプにつけたトレペは自由に向きを変えられるので、使い勝手は悪くないです。
ただ、ボトルなどの映り込みの気になるものはトレペとトレペの間に隙間ができてしまうので、しっかり撮りたいときには使えないと思います。
かなり雑な当て方ですが…
それなりには撮れてると思う。
実際に使ってみて…ちょっと問題あり?
使っているうちに気になることを発見してしまいました。ロッドが40センチと短めなので、幅1メートル近いパイプだと、ロッドとパイプの径が違うので隙間がある分、少し斜めに傾いてしまいます。パイプの径は大きめのほうが使いやすいし…。実用には問題ないんですがちょっと気持ち悪いです。
ロッドを長くするか、掛けるパイプを短いものにすればいいんですが、これ以上重くしたくないし、トレペの幅も90センチのほうが使いやすいし…。悩ましいところです。
しっかり取り付けたいときはスタンド2本で両側から支えたほうがいいかもしれませんね。
まとめ
ディフューザーの使い方やセッティングなんて人によって千差万別だと思いますが、こんな方法もありかなと思って、記事にしてみました。
工夫次第ではトップのトレペ(天トレ)を二重にして光を柔らかくしたりなど、応用もききそうです。
クランプとロッドをくっつけた形はシンプルで場所をとらないので持ち運びもしやすいし、近い場所で使っても干渉しにくいので意外と便利かもしれません。
またトレペを巻くパイプはアルミじゃなくて紙のような、もっと軽いものだ負荷もかからなくて使いやすいかも。アイデアとしては悪くないと思うのですが、これ以上ロッドを長くすると重量的にはやや気になります。クランプを丈夫なものにするとか?…うーん。もう少し煮詰めると快適になりそうな気がします。改良の余地ありです。ともかく試してみたい方の参考になれば幸いです。
今回の記事が2024年最初の記事になりました。最近これといったネタが思いつかなくて、毎月更新がストップしてしまいました(¯―¯٥)。これからもマイペースで少しずつ記事をアップする予定ですので、よろしくお願いいたします。