
Amazonで久しぶりにブログネタ用の買い物をしました。LEDの懐中電灯なんですが、ライトの色を、白・赤・緑・青と4色に変更できます。
単純に考えるとRGBライトということで良いのかなと思ったのですが、撮影用の照明機材のようにRGBライトとは表記されていません。
触ってみた感じでは、お遊び程度のライティング用には十分使えそうな雰囲気です。
そこで簡単なテストをしてから、実際に使ってみようと思います。
RGB?懐中電灯です。

コンパクトサイズのLED懐中電灯です。Amazonでの購入時は1050円でした。
発光部を見てみると4つのLEDチップらしきものが見えるので、切り替えて1色ずつ発光するんだと思います。
USB-Cでの充電式で電池交換式ではありません。低価格のライトの割に光量が結構ある感じです。
ズーム機能があってスポットライトから広がりのある光が作れるのとスイッチを長押しするとある程度光量を調整できるようになっています。なかなか多機能です。


それぞれ別のチップが発光して色を変更するようになっているようです。
簡単なテスト。赤・緑・青の光を混色して白い光になるのか試してみる。


部屋を真っ暗にして撮ります。
このLEDライトの赤・緑・青が、光の三原色のRGBと一致しているか、試してみようと思います。
正しいRGBライトならば混色した時、加法混色になるので最終的に白い光になるはずです。
ただ、実際には白飛びしないように3色合わせた部分は薄いグレーくらいにして試してみます。
スローシャッターで3色の光を混色してみる

シャッタースピードをバルブ、またはタイムに設定してずらしながら、それぞれの光を当ててみました。が…。

思ったようにうまく重ねることができなかったのでこのやり方は断念
Photoshopのレイヤー合成用に撮影
急遽レイヤー合成の混色で試してみます。まず赤・緑・青それぞれ別々に撮影します。この方法だとカメラのシャッタースピードで設定できるのでより正確です。


実際のライトを撮影して、この結果はかなり良好では?
各3色の写真をPhotoshopレイヤーで重ねて色の成分を見てみます。
レイヤーモードはスクリーンに設定します。スクリーンは文字通りプロジェクターなどで白いスクリーンに複数の光を重ねて照射したときの結果をシミュレーションしたモードです。
要するに3つのLEDライトを重ねてスクリーンに当てたのと同じ結果に近いということ。
撮影時の色温度(ホワイトバランス)は5500kです。写真には若干、明度とコントラスト調整をしました。色の変更は加えていません。
実物のLEDを撮影した結果としてはかなり良好ではないかと思います。
成分的にはRが一番理想値に近く青と緑はそれぞれの色成分が混ざっているみたいです。
とはいえ懐中電灯なので光にムラがあり中央部の白(グレー)には赤い成分が残るようです。
実際に撮影してみる
物撮りと屋外の風景撮影で試します。光の色は検証しましたが、実際にライティングする分には、ほとんど問題はありません。
基本スローシャッターで各色を個別に当てて混色して仕上げていきたいと思います。
赤+緑で黄色、赤+青でマゼンタ系の色、緑+青でシアン系のブルーになると大体覚えておきます。
照射時間が短いと濃い色、長いと明るい色になります。デジカメなのでモニターで様子を見ながら、微調整します。
屋外で撮影

あいにくの雨で落ち着いて撮影できませんでした。実家の庭を撮影しました。
バルブ撮影で絞りはF22。何度か試しましたが、各色混合して色を作るまでには、かなりの慣れが必要そうです。

部屋で撮影

こちらも、RGBの生の色でのライティングが精一杯でした。屋外と同じく、練習して勘を掴んでおかないとうまくいきませんね。


手前の香炉は白いライトを普通に当ててみました。


派手目のやつ。色がうまく混ぜられなかった(泣)。
まとめ
懐中電灯の赤・緑・青が、光の三原色にかなり近いのがわかったのは興味深い発見でした。
このLEDライト、安い割に光量もあり多機能なのでオススメです。
ただ三原色を感覚で混ぜて色をつくるのはかなりハードルが高いので、遊びとしては面白いですが、素直に照明用のカラージェルを付けて撮ったほうが、直感的でわかりやすそうです。
気候のいい夜などに、幻想的な作品作りをするのも楽しいと思います。

