近ごろ使いやすくて、お手頃価格のソフトボックスが増えてきましたね。
カエルが使っているソフトボックスには、ちょっとしたこだわりというか縛りみたいなものがあって、今のところ四角いタイプのものしか持っていません。
普段、商品撮影(物撮り)することが多いので、八角形やパラボラタイプの丸いものより四角いタイプのソフトボックスの方が何かと都合がいい気がするからです。
今まで小型の角型ソフトボックスで使い勝手の良さそうなものがなかったのですが、最近Amazonでいい感じのを見つけたので、買ってみました。
40cm✕40cmの角型ソフトボックスです。
NEEWERのクイックセットアップ角型ソフトボックスです。
このくらいのサイズで安いソフトボックスだとワンタッチテントみたいな折りたたみ式のもので、反発力のあるワイヤーを使ったポップアップ式のソフトボックスが以前からありました。
カエルもクリップオンストロボや、LEDライトで現在も時々使っています。ただ、ポップアップタイプのソフトボックスは、外れやすいのと、たたみグセがついてきれいな四角形にならなかったりと使い勝手は今ひとつでした。
今回購入したソフトボックスはスピードリングと本体が一体になっていて、4本のリブ(骨)を軽く引き上げるだけで、組み立てできるようになっています。
組み立て時間も10秒とかかりません。たたむ時はスピードリングについている爪を4箇所押すだけと、とても良くできてます。
角型のソフトボックスにこだわるのは、特にグラスやボトルなどの物撮りで、ハイライトをまっすぐに入れたいときなどは、ソフトボックスの輪郭は八角形や丸型より直線のほうが使いやすいと思うからです。
かと言って人物撮影に使えないわけではないので、汎用性も高いんじゃないでしょうか。
グリッドも最初から付属しているのに、手頃な価格
軽く引くだけ。リブ(骨)は4本なのでパラボラタイプなどよりも簡単に組み立てられる…はず。
構造の違うオクタボックスなどで、さらに簡単に組み上げられるソフトボックスも販売されているようですが、ちょっと値が張るみたいです。費用対効果的にはこのタイプで十分な気がします。
折り畳んでケースに入れた状態。ややボリュームありますが許容範囲。
ボーエンズマウントなのでLEDライトにも、しっかり取り付けできる
スピードリングはしっかりとしたものでボーエンズマウントになっています。手持ちのLEDライトはすべてボーエンズマウントなので、どのライトにもしっかりと取り付けられます。
現在使用中のエリンクロームのモノブロックストロボも変換アダプターがあるので、快適に使えます。
LEDライトをつけた状態
ちょっと休憩。Godoxのポップアップ式のソフトボックスと比較
ちょっと話題がそれますが、今まで使ってきたポップアップ式のソフトボックスと比べてみることにします。
ポップアップ式のソフトボックスはしっかり開かずにちょっとイラッとすることがあります。照明とのマウント部分もかぶせてはめるだけなのですが、取り付けにくい割に外れやすく、クリップやピンチで補強したりしてました。
ディフューズなどのアクセサリーとしての機能は問題ないんですが、取り付けたときのたたずまいが、ちょっと潰れていて、何となく残念。やっぱり見栄もある程度大事かも知れません。
右がGodoxのポップアップ式ソフトボックス(60センチ角)。時間をかけてクセを取らないと真四角にならない。
ポップアップ式のソフトボックスは本体と付属のマウントブラケットのレバーが干渉するので首振りの調節の時、やや微調整しにくいです。これもちょっと気になるところ。
ポップアップ式は収納時、コンパクトになるのは、良いところです。
スピードライト(クリップオンストロボ)もブラケットがあればしっかり付きます。
Godoxのポップアップタイプのソフトボックスにセットで付属していたマウントブラケットはボーエンズマウントにも対応していて、このNEEWERのソフトボックスもしっかりと取り付けできました。レバーと本体の干渉もなく、角度調整も簡単にできて快適です。
クリップオンストロボを付けたところ。
ちょっと遊んでみた。懐中電灯も取り付け可。モデリングランプ的にも使えそう。
LEDの懐中電灯を試しにつけてみました。マウントブラケットでのスピードライト取り付けはクランプで締め付けるようになっていて、直径5センチのくらいまでのものは挟むことができます。
小ぶりな懐中電灯くらいなら取付け可能いうことです。最近のLED懐中電灯には大光量のものがあるみたいなのでアウトドアでの撮影時の照明代わりに使えるかも知れません。
光の回り具合は悪くないです。ただ演色性はあまり良くないかも知れません。カエルが持っている懐中電灯は、さすがに暗めなので、昼間は使えないかも知れませんが、夜暗くなってから屋外に持ち出して遊びで使うのには面白そうです。
また、スピードライト(クリップオンストロボ)を使う時、ライティングのあたりを付けるためのモデリングランプとしても使えそうです。
この組み合わせでも、意外と使えそうです。
3種類のライトでテスト撮影してみる
もう少しトップ気味に当てたほうが良かったんですが、スタンドに直付けだとこれ以上、下に向けられませんでした。
LEDライト、クリップオンストロボ、LED懐中電灯と3種類のライトでテスト撮影してみます。
懐中電灯は明るい室内では環境光に負けてしまうので、暗くなってから倉庫スタジオで実験してみました。このソフトボックスにはグリッドも付属しているので、使ってみましたが効果はかなりあるようです。
ただ40センチ角でも回りに結構光が拡散します。この撮影に限っていうと、もう少し周りを落としたかったので、黒ケントなどで面を少しカットしても良かったかも知れません。
LEDライト
RGBタイプのLEDですが、撮影用のライトなので、色はきれいに出てる方だと思う。
クリップオンストロボ(スピードライト)
安定のストロボといった感じ。出力1/16なのですが、グリッドついてても余裕で撮れます。
露出計で測りながら他のカットと条件を同じにしたかったんですが、ISO感度とF値をうまく合わせることができませんでした。多分出力はもっと小さくてよかったはず。
LED懐中電灯
発色がやや悪いですが、照明の味(特性)だと思って楽しむのもアリだと思います。
日が長くなって、とっくに7時を過ぎているのに、真っ暗になりません。1.3秒でシャッターを切ったら地明かりを拾っているみたいで、回りが明るくなってしまいました。
LED懐中電灯の光は、やはり発色に偏りがあるようで、緑色がかぶっています。上の写真はあえて色調整していませんが、すこしいじれば、ある程度は改善しそうです。
後、写真では気づきにくいかも知れませんが、縦方向に画像が小さくブレてしまいました。これは一眼レフタイプのカメラに、時々出る症状で、ミラーやシャッターのショックが原因らしいです。
撮影する際、シャッターを切るのを1~2秒ほど遅らせるディレイモードにすると、回避できることが多いのでやってみたのですが、数カット録ったうちのすべて、わずかにブレていました。
1秒前後の微妙なシャッタースピードで出やすいので、よく確認するべきでした。
このソフトボックス用のスリット(ストリップマスク)をDIYしてみました。
このソフトボックスなら、細かいライティングができそうだったので、光を細長くするマスクをDIYしてみました。
まとめ。小さいソフトボックスは一つは持っておきたかった。
今まで、まともなソフトボックスといえば、エリンクローム用の長辺が1メートル以上のしか持ってなくて、小物を撮るときはポップアップのソフトボックスを使ったり、リフレクターにトレペがけして更にトレペディフューズしたりしていました。
かさばったり、使いにくかったりで、ちょっとした小物の撮影や屋外の撮影で、なんとなくソフトボックスを持ち出すのが億劫でした。この小さいソフトボックスはセッティングが簡単でコンパクトなので、これからは気楽に持ち出して使えそうな気がします。
下の改良型のブラケットだと直径5センチ以上の懐中電灯でも行けそうな感じです。ちなみに直径7.6センチのGodox AD100proが装着可と書いてありました。