
春になると、暖かくなって屋外で動き回る機会も増えてきますね。桜をはじめ、色んな花が咲くので、撮影に出かける方も多いと思います。でも外出するときはできるだけ荷物は減らしたいですよね。
今回はできるだけ気楽にカメラを持ち出せるように軽くてコスパのいい組み合わせで花や植物のクローズアップや風景を撮るにはどうしたらいいか、考えてみました。
今回使用するレンズはパナソニックのルミックス G 42.5mm/ F1.7 です。

このレンズはストックフォトを始めるとき、屋外で花やちょっとした風景を切り取るのに使えそうだったので購入したものです。小さくて軽いので持ち歩いていても苦になりません。F値1,7と明るくてよくボケるのと、約30センチ近くまで寄れるのでマクロ的な使い方もできて、桜の花なども4~5輪フレームに入れて撮るくらいの構図ならギリギリいける感じです。
ドン引きの風景は撮れませんが、ストックフォトにアップするのには風景も切り取ったほうが撮れ高は稼げるので、これはこれでありかなと思います。
マイクロフォーサーズの42.5ミリレンズは35ミリ換算だと中望遠の85ミリレンズと同等の画角になるので、よくポートレートレンズと言われる人気のあるレンズに近い描写だと思います。ただF値は1.7ですがフルサイズ一眼のF値1.7と同じ描写というわけではないみたいです。
これはグラスなどの商品撮影をしたときにマイクロフォーサーズだと全体的にピントが合いやすいことでもわかります。さらに、ふんわりした画を撮りたければフルサイズを使ったほうがいいと思います。
しかし持ち出すときに軽くて小さいのは大きなメリットなので、この組み合わせで散歩ついでに撮影に出ることも多いです。
もっと寄って撮りたいときのためにクローズアップフィルターを買ってみました。
クローズアップフィルターの4枚セットです。
倍率の違う+1から+10までがセットになったものを購入。数字が増えるにつれて倍率が高くなっていきます。+1と+2は薄いレンズですが、+10はよくある虫眼鏡みたいに、かなり厚みがあります。+4はその中間。


サイズにもよりますが安いものだと4枚セットで1500円くらいから
ルミックスのG42.5ミリレンズを使っていると桜の花などは、もうちょっと寄って撮りたいなと思う場面が時々あったのでクローズアップフィルター(レンズ)のセットを買ってみました。
フィルター類は装着するとどうしても画質が落ちる心配があるので、どのくらい違いがあるのかも試してみたいと思います。
ルミックスG42.5ミリのフィルター径は37ミリだったのですがクローズアップフィルターはちょっと大きめの49ミリ径にしてみました。
ぴったりサイズより少しでもケラレが防げるかもと思ったのとレンズの中心部分を使ったほうが画質がいいんじゃないかと考えました。
たぶんそんなに違いはないとは思いますが、同時に購入したステップアップリングのセットもちょうど37-49だったのでこれにしました。
ということで、ステップアップリングも買いました。


左の1枚だけあればよかったんですが、セットのものを買ってみました。残りは今は使わないけど、いつか役に立つかな。
レンズに取り付けてみました。なんかいい感じ。


見栄えの方はあまり気にしていなかったんですが、意外と違和感がありません。これならステップアップリングをつけっぱなしにしてレンズキャップを49mmに統一するのもアリかも。
フィルター無しで撮った写真とアリの写真を比較してみる
ここからは一気にクローズアップフィルターを付けないで撮影した画像から+1・+2・+4・+10フィルターを装着して撮った画を並べてみます。大きさが感覚的にわかるので、できれば桜の花で撮影したかったのですが、まだ一輪も咲いてません。
時期的に梅の花も終わっていたようで、近所には菜の花くらいしか咲いてませんでした。菜の花なら、花の大きさはなんとなくイメージしてもらえるでしょうか。






よく観察すると菜の花は場所によって花の大きさに違いがあるみたいで、今回撮影した花はやや小ぶりでした。
撮影中ファインダーを覗いているときは+1と+2は何もつけずに撮っているときとほとんど違いを感じられなかったのですが画像を見てみるとそれなりに大きく撮れていたのは意外でした。でも、やはり+4くらい無いとマクロで撮っている実感が薄い気がしました。+10まで行くとフォーカスを合わせるのが大変で、微風でも撮影が難しいです。
フィルターは4つありますが、多分出番が多いのは+4だと思います。ただ撮影する花は桜や菜の花みたいな小さい花ばかりでは無いので被写体によっては+1や+2もあったほうがいいかも。ボケも番号が上がるにつれて大きくなるので、イメージ写真的な使い方もできそうです。画質も意外と悪くない感じです。
ただ一つ注意しなければならないのは、クローズアップフィルターをつけるとフォーカスの合う撮影距離(範囲)がかなり制限されるので、自由なトリミングはできなくなります。
クローズアップを自由な構図で撮影したければ、やはりマクロレンズを使ったほうがストレスはなさそうです。
追記。定規(メジャー)を撮ってみました。
菜の花の写真だけでもある程度わかってもらえたと思うのですが、定規も撮影してみることにしました。こうやって基準になるものがあると、自分でも理解がしやすくなってよかったです。
結論から言うとレンズ単体で撮影すると画面に収まるギリギリの範囲は左右約8センチが限界なのが、クローズアップフィルターを使うことで、最大左右3センチくらいまで寄れるということのようです。






見た目だけで言えば+10はフルサイズの等倍マクロと同等かそれ以上。
マクロレンズの等倍の定義はちょっとややこしくて説明がしにくいのですが、画面上の見た目でいうと、上の画像の左右3センチはフルサイズ一眼のマクロレンズで撮影した等倍(最大)の見た目より、さらに大写しにしたように見えていると言うことになります。
ここはセンサーサイズの小さいカメラのメリットといえばメリットかもしれません。
ちなみにマクロレンズ(マイクロフォーサーズ)の等倍撮影はこちら

マイクロフォーサーズのセンサーサイズは17.3mm×13mmです。写真では定規が約1.7センチ分写っているので等倍で撮影されていると言うことになります。
これと同じことをフルサイズのカメラでやると、フルサイズのセンサーは36mm×24mmなので定規は3.6センチ分写っている計算になります。なので見た目に限って言うとマイクロフォーサーズで撮影した等倍の写真はフルサイズで撮った写真の2倍大写しに撮れているということになります。
実際屋外で花を撮影する時ここまで大写しにすることはほとんどないのと思うので、接写は42.5mmレンズとクローズアップフィルターの組み合わせでも十分かもしれません。
ソメイヨシノが咲き始めたので追加の写真をアップ

ネットの開花予想から5日遅れで桜(ソメイヨシノ)が咲き始めました。先日アップしたズームレンズの記事のときは曇り空でしたが今日は晴れていて気持ちがいいです。菜の花の時と同じくフィルターなしから+10まで並べてみます。






フォーカスの深度が浅すぎて何度も失敗しました。もっと風があったら撮れなかったかも。
まとめ。クローズアップフィルターは便利だが、ルミックス42.5mmが優秀すぎて…
気軽に写真を撮りに出かけるときは、できれば手ぶらに近い状態が理想なので、交換レンズを持っていったり、付属品をつけたり外したりするのが面倒だと本末転倒になってしまうし悩ましいところですが、クローズアップフィルターくらいなら許せるんじゃないでしょうか。
今回使用したルミックスの42.5ミリレンズはクローズアップフィルター無しでも結構寄れる優秀なレンズなので、クローズアップフィルターの出番はあまりないかもしれません。
しかし、だからこそどうしても思い切ったアップが撮りたいというときはいっしょに持ってきてよかったと思えるアクセサリーになるかもしれません。
ルミックスにはライカブランドの45ミリマクロレンズもありますが実売価格で約6万円なので、この42.5ミリはF1.7と明るいし(ライカのマクロはF2.8)、価格も3万円を切る値段で手に入ります。クローズアップフィルターと合わせて使えばコスパ的にもいい選択じゃないかと思います。
次は機会を見て第2回めということで、更に廉価な、ルミックスの12-32mmズームレンズでも試してみたいと思います。