Amazonで90センチ✕75センチのフラッグフレームを買ってみました。
本格的に商品撮影を始めてから5年位経ちますが、フラッグフレームがどうしても必要という場面はカエルの場合なかったです。ただあったほうが便利なんだろうなと思うことは何度かありました。
それはどれもディフューザーとして使用する場面でした。このブログに毎回のように登場するパイプのディフューザーは垂らして使うときにはとても便利なんですが、角度をつけてセットするのはちょっと苦手です。
というわけでブログネタにかこつけて購入してみたので、使い勝手をレビューしたいと思います。
本体は4つのパーツに分かれたステンレス製です。
Selens(セレンス?)のフラッグフレームです。本体は4つのパーツに分かれていて磁石で留まるようにようになっているそうです。直径1センチのステンレス製でかなりしっかりしています。
付属品は、ディフューザーが1枚とリバーシブルになっている袋状のレフが1枚入っています。レフは裏表で金、銀、白、黒と4種類使い分けできます。質感は悪くないです。
しかしディフューザーにはなぜか、うっすらとチェック模様がついていて、光沢のある商品を撮ると写り込まないかと心配になりました。
白いのがディフューザー、レフは袋状でリバーシブルになっています。
ディフューザーには小さなチェック模様が入っています。
セッティングしてみてわかったこと、やや重いが、メリットはある。
写真はディフューザーとして使ったものです。トレペやユポ、アートレと変わりないです。布が少し大きめでちょっとダブつきます。
このフラッグフレーム、重さが1.5kgほどあります。購入前はライト用の三脚に小ぶりのカニバサミクランプで固定して使えるかなと思っていましたが、持った瞬間に小さいクランプではちょっと無理かなと感じる重さでした。
ということで、いつものようにCスタンドを使ってセッティングすることにします。
以前三脚選びのときにも話しましたが、ある程度の重さがあるというのはデメリットばかりではありません。
作りが頑丈なことと、屋外で使用したときなどは風にもあおられにくいし、破損のリスクもすくなくなるでしょう。使う場面次第ではいい選択です。
Cスタンドを使えば問題なく色んな角度で固定できるし、フレーム自体もステンレスで頑丈なので安心感があり、いい感じです。
組立式なのでパーツの継ぎ目は強く引っ張れば抜けてしまいますが不用意に抜ける感じはないです。
一度組み立てたら片付けるたびにバラすことはそうそうないと思うので、気になるときは粘着テープで留めておいてもいいかも。
白いディフューザーは少し大きめなのでフレームに付けた時にちょっとダブつきます。
料理などの撮影ならば問題なさそうですが、ボトルやグラス、光沢のある商品の撮影のときは付属のディフューザーはあきらめてユポやトレペを張ったほうがいいと思いました。
白レフで使った写真。枠にはめるときは少しきつめですが、ダブつくよりは良いです。
ゴールドのレフは商品撮影ではあまり使わないですよね。人物撮影の時くらいかな。
このフラッグフレームは付属品の違うタイプで500円ほど安い、黒レフとディフューザー付きのもあります。
500円くらいの違いならと思い、カエルは8500円の金銀白黒4種使い分けのできる方を買いました。
銀レフは白より反射率が良いのでやはり明るいですね。
黒レフは引き締めに使ったりライトのカットに使ったりしますが、カエルの場合はカポックやボード類で済ませてしまうと思います。
付属のレフは布製でコンパクトなので荷物にならないし、4種使い分けできるのでロケなどの出先で緊急回避的に使うのには役立ちそうです。
試しにかるく天トレで撮影してみました。
天トレのセッティングで撮ってみます。Cスタンド1本でセットできるので、天トレに関しては、いつも使っているアルミパイプのディフューザーより格段に楽になりました。
フレームの大きさも90センチ✕75センチなのでホームセンターなどで買える三六判サイズの天板などとピッタリあっているので、使い勝手も良さそうです。
ただし奥行きは75センチでそれ以上伸ばせないので、トップを長く覆うような撮影のときはパイプのディフューザーは必要になると思います。
フラッグフレームは、天トレのほかにも、あると便利な場面が色々出てくると思うので、気づいたことがあったら記事にしていこうと思います。
映り込みの確認をしたかったので乳白のアクリル板を敷いて撮ってみました。明るめの写真で料理みたいなものなら大丈夫そうです。
フォトショップでちょっと意地悪な画像調整をしてみました。
明度を下げてコントラストを上げてみると、天板にディフューザーのチェック模様とシワが現れてきます。
ここまで変ないじり方をすることはないですが、撮影したデータにはシワや映り込みは記録されているので、暗めのセットや光沢のあるもの、映り込みのある撮影では、できれば付属のディフューザーは使わないほうがいいと思います。
ただ、これは購入前から予想していたことなので大した問題ではありません。素直にトレペやユポ、アートレに張り替えればいいだけの話です。
まとめ、セッティングのときはCスタンド必須?でもコスパは良い。
撮影現場に必ずあると言っていいくらいのフラッグフレームですが、カエルは照明技師の経験はないので見かけることはあっても実際に使ったことはことはありませんでした。
なので老舗ブランドなどと比較してのコメントはできませんが、個人事業レベルで使うのには十分すぎるものだと感じました。
探せば軽量で丈夫なものはあるかもしれませんが、多分同じ大きさのものだと2~3倍くらいの値段はするはず。コスパはかなりいいと思います。
このフラッグはけっこう重みがあります。といっても片手で軽々と持てるくらいの重さなんですが、少々の重みを感じるものでも一点でガッチリ物を固定支持するのは意外と難しいものです。
たとえ軽量と言われる類似の商品であってもCスタンド(センチュリー)はやはり必要になると思います。なのでCスタンドを持っていない人や購入予定のない方は買うのは控えたほうが良さそうです。
もし照明用の三脚とクランプあたりでカンタンにセットできる方法が見つかったらフラッグフレームは便利なツールなのでセッティングの様子を記事にしてお知らせします。
最近記事にしたパイソンクランプミニも使えそうです。よかったら見てみてください。