写真関係のグッズをネットで検索すると、よく見かける撮影ボックス。四角い箱の中に商品をおいて商品撮影する撮影(照明?)機材です。
ECサイトの商品紹介などビジネス用途や、個人の物販や趣味などで使う方が多いんじゃないでしょうか。今回はカエルが買うとしたら、どういう撮影ボックスがいいか真剣に選んでみました。手軽に撮れればこのブログの撮影の時短になるかもしれません。
撮影ボックスには、大きく2つのタイプがある。
ライト付きタイプ
四角い箱にLEDライトが仕込まれているタイプです。形や色が多少変わってもほとんどの商品がこのタイプみたいです。撮影ボックスを1つ買ったらあとは撮るだけなのでお手軽そうです。
ボックスの外からライトを当てる透過・ディフューズタイプ
トレーシングペーパーのような半透明の薄い布を四角に囲ったテントのような撮影ボックスです。通常、ライトは付属していないので別途用意しなくてはなりません。
しかし窓際や、日光の当たる屋外などで撮影すれば、自然光を使った撮影もできるというメリットもあります。
カエルが選んだ撮影ボックスはコレ
アイキャッチ画像でバレバレですが、カエルはテントタイプの撮影ボックスを選びました。この撮影ボックスにした主な理由は以下の3つです。
1.ライト付きの撮影ボックスの固定のライトが気になった
確かにライト付きの撮影ボックスはお手軽に物撮りできると思います。商品撮影専用に作られたものなので、それなりにきれいに撮れるのかもしれませんが、ライトの位置をずらすことができません。きれいに撮れることに満足して、ライトの当て方に神経が行かないと、思考停止になりそうで、何か気になります。
2.自然光を使ったライティングができそう
テントタイプの撮影ボックスはいわばトレペが四方に張ってある四角い箱なので、陽のあたる場所に持っていけば、お手軽に自然光での撮影ができそうです。どのくらい効果があるのかは、これから確かめてみないとわかりませんが、かなり期待できそう。
3.ライトの質と方向を自由に変えることができる
テントタイプの撮影ボックスだとディフューザー越しにライトを当てることになります。ライトは撮影ボックス本体に張り付いていないので、近づけたり離したりして、光の質を柔らかくしたり硬めにしたりすることができます。またライトの位置も自由に変えられるので、逆光、順光など割と自由にライティングできそうです。
撮影ボックスとはいえ、ライティングを工夫して上達していきたいですよね。
80cmサイズはでかい…。60cmので良かったかも。
買ったのはNEEWER(ニーウェア?)というメーカーの撮影ボックスです。一番小さいサイズが60cmでカエルが買ったのは80cmです。他に90cm、150cmサイズがあるみたいですが、Amazonでは欠品になってました。
これは、あくまでカエルが実際買ってみての個人的な感想ですが。80cmでも大きいくらいです。それ以上のものを撮るのなら、普通にソフトボックスやトレペなどでライティングしたほうがいいと思いました。お気楽感があるのは、たぶん60cmサイズでしょう。
80cmサイズはかなり圧迫感があります。A3くらいの背景紙やボードで撮る人は60cmのものでも良いかもしれません。
サイズ感わかってもらえるでしょうか?大理石の板の幅が40センチです。ワインの高さは29センチ、ワインボトルを置いても、スカスカに余裕があります。
たたんでバッグに入れると直径40センチの丸型に。意外とコンパクトです。
たたむ時はたるんだ布の方を持ってひねるのが正解のようです。結構力がいるので非力な女性の方などは、かなり苦戦すると思います。
付属品です。赤、青、白、黒の背景用の布とボックスの開口部をベルクロで止めてカメラのレンズだけ覗けるようにする白い布がついていました。背景布には折り目がしっかりついているのでアイロンがけが必要でしょう。
背景布に関しては、背景を生かした角版写真を撮るときには別途背景紙を用意したほうが良さそうです。
ボックス開口部をふさぐ布にはスリットが入っていてカメラのレンズが差し込めるようになっていました。
実際に撮ってみました。
サイドからのライト
LEDライト1灯で手前気味のサイドから当てて撮影しました。ボックス自体のディフューズがどれくらい効果があるのか知りたかったので、リフレクター無しの直当てです。
光のよく回った清潔感のある画が撮れました。なかなか良い感じです。
逆光気味のライト
料理などで、よくやる斜俯瞰の半逆光撮影です。前に紹介した天トレっぽい画になる予定なんですが、どうでしょう。
照りを出したかったので、スーパーで買ったみたらし団子を撮ってみました。ライトの位置の詰めが甘く若干飛び気味ですが、そこそこきれいに撮れました。背景の白い布は付属のものを、そのまま使ったので、折り目がしっかり出ています。
次はお好み焼き
冷え切ったお好み焼きもそれなりに撮れました。こちらも、もう少しソースの光沢感を出したいところですが、適当にセットした1灯でのライティングなので、これで十分か?お気楽に撮りたいのに撮影ボックスでライティングに凝りだすのも、なんだかな…ですよね。
透過光を使った撮影
同じく撮影ボックスでお手軽に撮りたいのに、ライトを複数使うのは、本末転倒な気もしないではありませんが、2灯使用して透過光を使った撮影もやってみました。
この撮影ではLEDの発光部がきつかったので、リフレクターにトレペがけしました。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ハイライト(ホットスポット)が丸ではなく十字型になっています。これは撮影ボックスに使っているディフューザーの布の材質が原因です。右側にはボックスの骨のシルエットらしきものも写り込んでいます。
いずれにしろ光沢のあるものや透明なものの撮影には、あまり向いていないと思います。ただ、見た目自体はそう悪くないので、説明カット的な使い方ならありかもしれません。
透過光を切って撮影しても、そこそこの写真にはなりそう。
自然光の撮影は後日
引き続き外で自然光での撮影をするつもりだったのですが、雨が降り出したので、後日あらためてやることにします。
休日、実家に帰ったので試してみた
昨日までよく晴れていたのに、天気は下り坂。午後からは雨になるようなので、曇り空の環境でテスト撮影しました。天気ばかりはどうにもなりません。陽が差さないときのサンプルになるので参考まで。
屋外の自然光でもいい感じに撮れるみたいです。
曇り空なので撮影ボックスなしでも似たような感じで撮れそうですが、周りの景色を白ボードなどで隠す手間がないので、楽かもしれないです。晴れていたら光の方向など工夫して、例えば逆光気味に撮るとか、試してみたかった。日を改めて新しく記事にしてもいいかな。
まとめ、撮れる写真自体はなかなか良いが過度な期待はしないほうが良い。
撮影ボックスは手軽に撮れるイメージがあり人気のある商品のようですが、反面、狭い空間の中でセッティングすることになるので、撮影ボックス用の小さめの天板や背景紙を用意する必要があり、意外と手間のかかる一面もあります。
ディフューズ用のスタンドなどが省けるのは良いところですね。撮影する商品によっては便利なアイテムかも知れません。とはいえ超お手軽とはちょっと言えない感じでした。ライト付きのものは使っていませんが、撮影にこだわりたい人や、少しでも撮影やライティングで上を目指したいのであれば、ライト付属のものは、あまりオススメする気になれないです。
小物を背景付きでこじんまり撮るときや、切り抜き用の商品写真を量産するのには便利そうなので活用したいと思います。他にも面白い使い方があれば記事にしたいと思います。