
マスキングテープネタ第3弾です。スタジオ撮影でのモデル撮影とか物撮りで、背景に色を付けたいことってありますよね。
最近RGBタイプのLEDライトが安く出回って、だいぶハードルが下がっていると思います。
ストロボや単色のLEDライトだとライトの前にカラージェルフィルターをかぶせるのが一般的ですよね。
今日はそんな背景のライティングを使った色付けをクリップオンストロボとマスキングテープを使って試してみたいと思います。
新たにカラフルなマスキングテープを追加購入。注意事項あり。


左から山吹色、空色、レモンイエロー、藤色、ピンク(商品表示)
今回は100均で買った彩度高めのマスキングテープを使用します。
前回の記事と同様で繰り返しになりますが、この実験をする前に注意してもらいたいことがあります。
マスキングテープを貼る場所はクリップオンストロボの発光部のクリアカバーになります。この部分はプロカメラマン並みに数十カット数百カット連射すると高温になる場所です。
最悪テープが焼き付いてしまう可能性があるので撮影の際は注意してください。あくまでも数カットずつ間隔を開けて撮影する程度を想定してください。
マスキングテープをストロボに貼って効果を試す。

ストロボを当てる背景は白い壁紙ですがちょっと模様がついてます。テープの色違いで試してみたいと思います。
100均のマスキングテープはパステルトーンの物が多いのですが、ストロボで使うと白飛びしそうだったので、色のしっかり乗った彩度高めのものを選びました。
背景の色を変えたりスポット光にすると、いろんなパターンが試せるのですが、キリが無くなってしまいそうなので、今回は単色のみでテストします。
山吹色

空色

レモンイエロー


もともとレモンイエローというよりライムグリーンといった感じでしたよね。
藤色

ピンク

これを見て皆さんも気づかれたと思います。
白壁に若干模様があるのを差し引いたとしても、どの背景色も鮮やかさが控えめの落ち着いた大人っぽい発色になってます。
これはマスキングテープの素材が和紙(障子紙)に近いことが影響しているのではないかと思います。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を思わず連想してしまいました。影のある格調高い雰囲気でなかなか良いです😁。
背景のバリエーションについて【色光から白に向かうグラデなど】
黒い背景を使ってスポット照明で色を付けるやり方は濃い色合いから次第に暗くなっていくグラデーションに向いています。
一方、色付きの背景紙を使っても面白い結果がでるはず。鮮やかで明るい色から白に向かうグラデーションを作るときにも活かせます。
後は、乳白のアクリル板などを使い透過光でグラデーションを作る方法もあります。こちらもストロボに貼るマスキングテープで面白い効果が出ると思います。
まとめ
前回2回はライトの色温度に注目した記事でしたが、今回の照明への色付けは実用レベルで十分使えると思います。
マスキングテープが面白いのは、和紙のような透過する素材なのでトレペを通したようなディフューズ効果がお手軽にできるというところです。
しかも、なんとも『エモい』色合いがたまりません。
マスキングテープはどこでも手に入りやすいので、和風のモチーフとか日常で撮影していてちょっと色のついた光を試してみたいと思いついたときなどに活躍しそうです。

