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【初心者向け】マスキングテープを使ってクリップオンストロボの色味(色温度)を変えてみる。

今回も、ちょっとした遊びの記事なので気楽に見てください。ところで皆さんはストロボの色味(色温度)って気にしたことがありますか?

カエルは時々商品撮影(物撮り)をすることがあるのですが、正直、同じメーカーのストロボで統一していれば、多灯で撮るときでも特に、あまり問題ないと思います。

ただ屋外で日中の光とミックスしたり、窓際の光とストロボを合わせないといけないようなときは、ストロボの色味と外光の色を合わせないと色が濁った感じになる時ってありますよね。

前回の記事でLED懐中電灯の色味をマスキングテープで温かみのある色に変えることができたので、クリップオンストロボでも使えないかと考え、試してみることにしました。

本気でやりたい人は専用の照明用のカラーフィルターを使ってください。

先日買ったマスキングテープを使います。試す前に注意しておきたいこと。

カエル
カエル

今回は左のダイソーのマスキングテープを使います。

今回は100均で買ったマスキングテープのうち、ちょっと色の濃いダイソーのテープを使ってみようと思います。

ここでこの実験をする前に注意してもらいたいことがあります。

マスキングテープを貼る場所はクリップオンストロボの発光部のクリアカバーになります。この部分はプロカメラマン並みに数十カット数百カット連射すると高温になる場所です。

最悪テープが焼き付いてしまう可能性があるので注意してください。あくまでも数カットずつ間隔を開けて撮影する程度を想定してください。

マスキングテープを段階的に増やして色温度の変化をみる。

カエル
カエル

これはマステ2枚のときの写真

通常なら濃度が違うアンバーのジェルフィルターを使うところですが、今回はストロボの直当ては考えていません。

アンブレラとかソフトボックスを使った場合を想定しています。これならば反射時に光が混ざるので、色温度がムラなく均一になると思います。

テープを段階的に増やして測りました。計測したケルビン値は切りのいい平均値です。

まずはマスキングテープ無しで計測:4900K

まずは何もつけない状態で計測します。ソフトボックスを装着しているのでストロボ本体の実際のは色温度は5000~5500Kの間くらいだと思います

マスキングテープ1枚:4200K

テープは縦方向に貼ったほうが良さそう。横に貼ると色温度が一気に下がります。多分発光バルブが横長のせいでしょう。

カエル
カエル

ちなみに4200Kは温白色(おんぱくしょく)の蛍光灯やLED照明に近い光です。

マスキングテープ2枚:3800K

2枚だと1000Kほど下がります。

カエル
カエル

3800Kはホテルのロビーなどの明るめの電球色くらい

マスキングテープ3枚:3300K

3枚で、さらに500Kほど下がります。

カエル
カエル

3300Kは一般的な「電球色」のLED電球や、ハロゲンランプに近い光です。

マスキングテープ全てカバー:2500K

カエル
カエル

4枚だと中途半端になったので全部ふさいだ。

4枚で保護カバーは、ほぼ全て覆われます。2500Kは昔ながらの白熱電球(約2800K)よりもさらに赤みが強い光です。
ろうそくの炎(約2000K前後)や、日の出・日の入りの真っ赤な太陽光に近い色。

カエル
カエル

全部ふさぐとだいぶ濃くなる。

で…、これがどんな場面で役に立つのか?

クリップオンストロボって、だいたい5000~5500K位のものが多いと思います。昔買った中国製のものだと6000K超えたりしてました。日中の撮影では特に問題ない場合も多いと思いますが、例えば日が上がりきっていない午前、午後の時間帯などは、意外と環境光が暖色っぽかったりします。以下にこのマステハックが有効そうな場面を挙げてみると…。

有効な場面

環境光との色合わせ(色が濁るのを防ぐ)

●日の出、日の入り前後の黄色っぽい太陽光と合わせたい時

●電球色に近い部屋(カフェ、レストランなど)でストロボを使いたい時

●ろうそくや焚き火の光と自然にミックスしたい時

被写体の魅力を引き出す(雰囲気を演出する)

●人物の肌を健康的に、血色よく見せたい時

●料理を温かく、美味しそう(シズル感たっぷりに)撮りたい時

●木製の家具や革小物など、素材の「ぬくもり」を強調したい時

他にも映画っぽい雰囲気、例えばカメラのホワイトバランスを「電球色」などに設定して背景(窓の外など)を青く写しつつ、

被写体にはマステをフルで貼った温かいストロボ光を当てることで、擬似的に夕暮れのようなエモい写真を撮るのにも使えそうです。

まとめ

冒頭でも書きましたが、本気でストロボの色温度を調整したい場合は照明用のカラージェルフィルターを使うのが間違いないです。

マスキングテープだと若干フィルターを使った時とは違う色味になっていると思うので注意してください。

ストロボの色調整は一部のプロ用ストロボを除けば、ほぼ調整できないものがほとんどなので、自分でやるしか無いです。

こんなお遊び実験で感じをつかむのは良いんじゃないかと思います。何かの参考になれば嬉しいです。

実際はこう言うフィルターを使います。老舗ブランドのよりちょっと安いと思います。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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