みなさんはクッキーとかゴボっていう言葉をご存知ですか?厚紙のようなものに迷彩風の柄の穴を開けたものでそれを通して光を当てるものなんですが、昔照明さんに、これクッキーっていうんだよと教えてもらった記憶があって記事にしようと思って調べたら、ネットで検索してもあまり引っかかって来ないんですよね。
もしかしてローカルな呼び方なのかと思っていたところ、金友写真店のブログと言う写真店さんの記事を発見しました。語源(Cucoloris)まで書いてありました!!!一つ賢くなりました。ありがとうございます。
この記事をアップしたあと興味ついでに最近レンズとゴボがついたコニカルスヌートというものを買ってみたので良ければそちらものぞいてみてください。
クッキーとはこんなヤツ。英語で調べたらいろいろ出てきた。
100均のカラーボードで作りましたが、厚みがあると切り抜くのが大変なのでボール紙などのほうがいいかもしれないです。
その後You Tubeや画像検索のphotography cookie lightingで調べてみたら、かなりの数ヒットしました。どうやらCookie、Cucoloris、Goboは英語圏では一般的な用語みたいです。
例えばヤシの葉をライトの前において葉っぱの影を被写体に落とすような表現もCookieというらしく、言葉は知らなくてもみんな普通につかっている手法ということがわかりました。
ただ日本では葉っぱみたいな具象的な影を演出として使うことはよくありますが、モヤモヤっとした光の強弱を味付けに使うという習慣はあまりないように感じます。日本語のゴボで検索すると舞台照明の記事がたくさん出てくるのでゴボは舞台照明の業界では一般的な用語のようです。
ちなみにCookieで検索すると上の写真のようなものがヒットします。フリー画像が見つからなかったので作ってみました。
自作クッキーで撮ってみた。
自作クッキーで撮ってみました。被写体に当てる場合は商品に光沢があるとクッキーそのものが光沢部分に映り込むので表面がマットな被写体や商品のほうが扱いやすいと思います。
ライトをそのまま当てるのとでは明らかに雰囲気は変わります。テストで撮るモチーフは意外と悩みますね。
上の写真がクッキーを使ったもの下の写真は入れずに撮ったものです。モヤッとした影が落ちているのがわかると思います。
もう少し模様を複雑にしてみたい
よく見かけるCookieを真似してつくっても面白くないのでこんなものを自作しました。針金の輪っかに黒紗幕を張って水性ペンキでモヤッとした木漏れ日模様をつけたものです。
黒いストッキング(白でもいいかも)などで代用できそうです。これだと厚紙に穴を空けるより複雑な影が作れます。バック紙に当てて色むらのある背景を作ろうかなということですが、被写体そのものに当てても面白いかもしれません。
クッキーは4つ作ったんですがどれを使っても思ったほど変化はなかったです。どちらかというとバック紙の素材を変えたほうがいいのかもしれないです。特に布などでテクスチャー感が乏しいときなどに使うといいかも。
まとめ
説明としては悪くはなかったと思うんですよ。でも説明カットを意識しすぎて白バックにしたのがイマイチだったかもしれません。この手の写真は外国の方がよく撮っていて大体背景は落ち気味のダークな感じなんですよね。
白バックで撮る場合は特にぶどうなどは明るく鮮やかに表現しないと美味しそうに見えない、でも背景のもやもや感は出したいみたいな、追い込みが足りない中途半端な写真になってしまった気がします。もう少し画にキレが欲しかったです。LEDの色も調整を忘れたので合ってないような…。機会があったら背景を工夫して再チャレンジしたいです。