屋外での撮影でストロボやLEDライトを使うときには、やはりライトスタンド(照明用三脚)を1本くらいは持って行きたいところです。スタッフ数人のロケならともかく、一人での撮影の時はできるだけ軽量で持ち運びしやすく、使い勝手のいいものが良いでしょう。
現在、所有しているコンパクトなもので、オススメできそうなライトスタンドが2本あるので、それぞれの使い勝手をレポートしてみたいと思います。
折りたたんだ状態。どちらも、軽量でサイズ感も似たような感じです。
それぞれの重さは自宅の秤で量った数値です。
どちらも折りたたむとコンパクトになるタイプのライトスタンド。上がYAYOYAというメーカーのもので下がULANZIというメーカーのスタンドです。
金額も似たような価格帯で3000~4000円前後(時期によって価格が上下します)。どちらもちょっとした商品撮影や、人物撮影で十分使えます。
折りたたんだときの長さはYAYOYAのほうが若干長く49センチ、ULANZIのほうは43センチと6センチ短いです。ただYAYOYAのライトスタンドは各パーツが細めにできているので、たたんだ時はULANZIのほうがボリューム感があって、かさばる感じです。
YAYOYAのライトスタンドには専用のケースが付いていました。
縮めて使った時の高さ。
雨が降りだしました。ライト類を付けるのはあきらめます。
2本のライトスタンドを縮めて使った時の高さはULANZIが45センチ、YAYOYAは49センチです。4センチの差がありますが、見た目の雰囲気的には、ほぼ同等という感じです。
どちらのライトスタンドも、いっぱいに伸ばしたときと違って、しっかりとした安定感があります(あくまでもミニサイズのスタンドの割にという意味で)。屋外では目一杯に伸ばさずに使うようにしたほうが良さそうです。
物撮りのときには背の低いライトスタンドのほうが使いやすいことがあります。
一番伸ばした時の高さ。
2本のライトスタンドをいっぱいに伸ばして使った時の高さはULANZIが190センチ、YAYOYAは189センチです(スペック値)。1センチの差は誤差程度です。コンパクトなスタンドのわりに、強度もかなりあるので100W前後のLEDライトや、軽量のストロボを取り付けるくらいなら問題なさそうです。スペックでの最大耐荷重はULANZIが6kg、YAYOYAが2.5kgとなっています。しかし実際、室内でライトを取り付けてみた感じでは、ほぼ互角という印象で、YAYOYAの最大耐荷重2.5kgが妥当だと思いました。というのも、どちらともカエルが所有している中で一番重い3kg超えの350WのLEDライトを乗せるのは、さすがに勇気がいる感じでした。特に屋外での撮影では風にあおられる心配もあるので、アクセサリー類をつけたりするときは、ライト類はクリップオンストロボなどのような更に軽量なもののほうが安心だと思います。
割と高さがあるので、簡易的なカメラ三脚代わりにも使えそうです。
ULANZIのライトスタンドにはウエイト用のフックが付いている
地面がぬかるんでいたこともあって、これは地味にありがたい。
ULANZIのライトスタンドには、ウエイト用のフックが付いていました。YAYOYAにはフックがないのでウエイトは脚に乗せるか、ポールに細工して吊り下げられるようにするしかないです。たまたまの雨でしたが、細かい工夫がしてあると意外と便利なことに気付かされました。
不整地での使い勝手はULANZIのほうが良い。
脚の部分を好きな長さに自由に調節できるのは便利です。
ULANZIのライトスタンドは脚の部分が2段階に伸ばせるようになっています。
ライトスタンドの中には脚を伸縮して段差のある不整地でも使いやすいように工夫しているものがありますが、種類は多くないと思います。カメラ三脚でも代用は効きそうな機能ですが、山や段差などの傾斜のあるところで、ライトやストロボを使いたい時には重宝します。
普通のライトスタンドでも、平らな場所を選んだり、多少工夫すれば、なんとかなるとは思いますが、この機能があれば、かなり楽ですね。
まとめ
今回は外に気軽に持ち出せそうな軽量・コンパクトなライトスタンド(照明用三脚)をレポートしてみました。時期により変動しますが、価格も同じくらいで、どちらもしっかりとした良い商品だと思います。
室内がメインで、ほぼ平坦なところでしか使わないのであれば、YAYOYAのライトスタンドは使いやすいし、かさばらないので良いと思います。2~3本セットで買うとちょっと安くなるようです。
ULANZIのライトスタンドは不安定なアウトドアでライトを使うのであれば、不整地でも使いやすいので1本あると便利。ライトスタンドを1本も持っていない人で、ミニマルやガジェット的なものが好きなら最初のスタンドとして、どちらもオススメですが、機能的にはULANZIがやや上という印象でした。
軽量コンパクトなので、さすがに高さは稼げませんが、組み合わせで3~4本揃えれば、かなり幅広く大抵の撮影・ライティングはこなせるはずです。