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キャンドル1本でテーブルフォトを撮影する。

日常生活の中で最小の明かりと言って真っ先に思い浮かぶのはロウソクの炎だと思いませんか?今日はライト類は使わず、1本のキャンドルだけでテーブルフォトを撮影してみたいと思います。キャンドルの写真撮影はHDRやオートのシーンモードなどで撮ることが多いと思いますが、今回はマニュアルでシャッタースピードを変えてみて、どの設定が肉眼の見え方に近いのか、確認しながら進めてみたいと思います。

見た目と同じように撮れないのは、なんとなく予想できるけど

カメラ一発撮りでロウソク1本だけのテーブルフォトを撮っても肉眼で見た印象とはだいぶ違って見えるのは、なんとなく予想はつきます。たぶんカエルも以前こういったロウソクだけの明かり、もしくはそれに近い写真を撮った事があると思うのですが、実際肉眼で見た風景と、モニター画面を注意して比較することは無かったので、今回はよく見比べて違いをレポートしたいと思います。

ロウソクと小道具を用意

キャンドルランタンを買ってみました。これで写真のイメージもテーブルフォトっぽくなるはず。装飾で周りにいろんな金具がついているのでそれが影になって光の当たり具合に変化が出ると思います。天板と背景は前回記事で手作りした背景ボード。その他ウイスキーの小瓶、ロックグラス、氷はフェイクアイスにします。溶けないので、ゆっくりやるときは便利。

少ない光を有効活用する

使える光がロウソク一本だけなので、光はよく回るようにしたいです。できるだけ明るさを稼ぐために両サイドにトレペを垂らしました(レフ忘れた)。また背景の色味も明るいもののほうが光を拾いやすいと思われます。

ISO感度とF値は固定でシャッタースピードのみ変えて撮影

部屋は真っ暗にして、スローシャッターで撮ることにします。ISO感度は100、F値は5.6に固定。色温度は4900に設定しました。テスト撮影したところ、30秒以上シャッターを開ける必要はなさそうです。

シャッタースピードを変えながら数カット撮ってみる。

とりあえず、30秒からスタートすることにします。段階的にシャッタースピードを短くしていって、モニターで見たときの印象が肉眼で見たときと近いカットを選んでいきたいと思います。人の目はカメラで撮った画像と違って明るい部分と暗い部分を補完して見ているようなので、ロウソクの炎の部分やランタンにごく近い場所の見え方、その他の部分などカットごとに見た目に近い部分が出てくるようです。

カエル
カエル

露光時間30秒。さすがにこれは明るすぎかも。実際の見た目とは全然違います。

カエル
カエル

暗がりに目が慣れてくると背景はこのくらいに見える感じ。キャンドルは白く飛んでいますが見た目では明るい黄色に見えている

カエル
カエル

肉眼だとランタンの見え方は5秒のものに近いです。でも周辺はこの画よりもディテールが明るく見えています。

カエル
カエル

ロウソクに限って言うと見た目はこれが近いです。

今回の設定では、全体の雰囲気は10秒露光、ランタン周りの雰囲気は5秒、ロウソクの炎の感じは1秒くらいが、実際の見た目に近いという結果になりました。ただし印象には個人差があると思います。

実際に目で見た印象っぽく合成してみる

実際に見た感じが部分的に似ている3カットをフォトショップレイヤーに入れて合成してみました。もちろん実物とは印象はだいぶ違いますが、天板に光が漏れている感じや、ボトルが薄っすらと見える感じは一発撮りのカットより肉眼に近いです。ランタンの雰囲気がうまく表現できなくて残念。やはり炎は肉眼で黄色みを感じても、画像上で伝えるのは無理があります。一枚の絵として雰囲気を伝えられるように画像処理を工夫していくのが良さそうです。

派手目のも作ってみました

もう一つ派手めのものも作ってみました。見た目ではこんなに明るくは見えないんですが、目を引く感じにはなります。タイトルのアイキャッチのカットに使ってみました。

ちょっと気になること

どうやら、貼り付けた画像の色味がブログ編集中のときとアップしたときで変わってしまうようです。今のところ原因がよくわからないので修正できていません。今回の記事は、そのへん差し引いて見てもらえると助かります。

まとめ

ライトと違ってロウソクの炎で撮る写真はデジタルカメラの撮影であっても不思議な温かみが感じられました。これは気のせいではなく、光の質が違うのではないかと思います。個人的にはとてもいい実験でした。実際にはロウソクの明るさはもっと目に飛び込んでくるのですが、この辺が画像と実物の差というか限界な気がします。ロウソク1本の明かりのとき、小物類をしっかり見せたければ、なるべく白っぽいものや明るめのものにしたほうがいいみたいですね。機会があれば数本使って撮ってみても面白いかなと思いました。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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