
このブログでは光学スヌートを使った撮影アイデアとして、マイカシートやアルミ素材を使った「自作ゴボ」を紹介してきました。
付属の幾何学模様のなゴボにはない有機的なパターンが作れるのは手作りならでは。
皆さんの中にも素材として、もっと手軽に、グルーガン(ホットメルト)で作りたいという方いらっしゃるかも知れません。
そこで気になるのが「熱」です。メーカー非推奨の素材を使って、レンズの中でドロドロに溶けたりしないのか?使う場合は当然、自己責任になります。
そこで実際LEDライトに光学スヌートを取り付けた場合、内部温度はどのくらいになるのか実験してみることにしました。
ここで紹介している自作ゴボは舞台照明などのプロの現場ではなく、小規模なスチールやムービー撮影などを想定しています。ご了承ください。
使用機材など

用意したのはGodoxの60WのLEDライト、光学スヌート、前回作ったマイカ製の自作ゴボ、そして非接触型の温度計です。


この温度計、レーザーポインターが付いているので測りたい場所の温度をピンポイントで計測できます。
【実践する際の重要なお願い】
人や動物の目、車の運転席などに絶対に光を向けないでください。また、カメラのレンズに直接光が入るとセンサーが故障する原因になります。周囲の安全に十分配慮して撮影しましょう。
自作ゴボ(特にグルーガンや紙素材)を使用する際は、必ず発熱の少ないLEDライトを使用してください。ハロゲンなどの高温になるライトは火災の原因となるため厳禁です。また、長時間の連続点灯は避け、こまめに温度確認を行ってください。
本記事の情報を利用して生じた機材トラブル、事故、損害等について、当サイトは一切の責任を負いかねます。機材の特性を理解した上で、自己責任にてお楽しみください。
LEDライトにスヌート、ゴボをセットして計測

LEDライトに光学スヌートを取り付け、ゴボホルダーに自作ゴボをセットしました。ライトの出力は100%にします。
これを0分、10分、20分、30分経過時にゴボをセットした部分の温度を測定します。
温度を測るときには注意。非接触型の落とし穴。
実は、最初の計測で失敗してしまいました。 スヌートにゴボをセットしたまま、外から赤外線温度計で測っていたのですが、どうも数値が低い。
「意外と熱くないな」と安心していたのですが、念の為ゴボを取り出して直後に測ってみると……温度が全然違う!
どうやらセットした状態だと、温度計のレーザーがゴボに真っ直ぐ当たらず、手前のホルダーや隙間の温度を拾ってしまっていたようです。
「外側はぬるくても、中は激熱」危うく間違った情報をアップするところでした(^_^;)。再度ゴボを取り出して中心に当てて測り直しました。
計測結果
実際に計測した結果は以下のとおりです。
🌡️ 光学スヌート内部温度変化
機材:Godox 60W LEDライト / 出力100%
連続点灯はこのあたりまでが無難
樹脂素材が柔らかくなり始める予兆
⚠️ グルーガンが溶け出す温度域
結論:連続点灯は10分を目安に!
※こまめに消灯し、冷却時間を挟みましょう。
LEDライト(60W)は温度上昇としてはそれほどでもないが、ホットグルーガンなどを使う場合は注意。

60WのLEDライト程度だと30分で60℃と、数値的にはそれほど上がっていないように感じます。
しかし、自作ゴボの素材にホットグルーガンなどのスティック樹脂を使う場合、一般的なものは柔らかくなり始めるのが60℃くらいからと意外と低い温度なので注意が必要です。
今回の実験では30分で60度まで上がりました。つまり、30分つけっぱなしにすると、重力に負けて模様が歪んだり、最悪の場合は溶けて垂れ落ちるリスクがあります。

温度計測はゴボを取り出した直後に行っていますが、数℃低めになっている可能性も考慮してください。
こまめに消灯して、冷却時間を挟むのが、機材を守るための鉄則と言えそうです。 (もちろん、発熱のすごいハロゲンランプや、モデリングランプをつけっぱなしのストロボでの使用は厳禁です!)
まとめ
今回は安全そうな60Wのライトでテストしたのですが、素材によっては意外と、注意が必要ということがわかりました。
撮影機材って趣味や個人事業で使う私達にとっては大きな出費です。無理な使い方は避けて、大切に長く使いましょう。
グルーガン以外の材料、カー用品の耐熱塗料や、ストーブの小窓などに使うマイカシートといった変わり種の自作ゴボも試作しているのでよかったら参考にしてみてください。




