休日、散歩やドライブのときに、何かいいモチーフがあるかもと思って、カメラを持って行くことがあるんですが、大抵空振りで、なんか前にもこんなの撮ったよなって感じで、満足いく写真が撮れることが滅多にありません。
カエルの目の付け所が今ひとつと言うのも大きいんですが、今日はストロボを使って日常の風景を、ちょっといい感じにグレードアップできないかと思い、試してみることにします。
被写体さがし。基本的には、日かげ等の暗い場所を選ぶ。
今回も実験的な記事なので、特にお手本になるようなものはありません。
ただ、直射日光がガンガン当たるような場所でストロボを使っても、効果があまりなさそうなので、できるだけ日陰だったり太陽が雲にかかっているとき等の暗い条件を狙って被写体を探すことにします。
実家の近所を車で回り、撮影場所の候補をさがしました。いくつか見つかったのですが、まずはこの場所で撮ってみます。
基本的には環境光もミックス利用しての撮影になるので、ストロボが環境光に負けない場所で撮るのが大切だと考えました。
実家の近くの人気の無い、公園です。曇っていたので好都合です。
ちょっとおもしろそうな切株を発見。
スマホで撮った、切り株の写真です。フツー。
間伐したのでしょうか、切り株がところどころにあります。木はまだ生きているようで小さな新芽が生えていました。
ありがちなモチーフですが面白そうなのでこれを撮ることにします。
こういった日常の風景はオモシロイと思ってスマホやコンデジで撮っても、後で見るとなんとも普通で、がっかりすることが多いです。
いい感じに撮るために、用意するもの
単純にカメラのホットシューにストロボを付けて撮っても、よほどのセンスがないと、つまらない画になるのは予想が付きます。
ということで今回ストロボはフラシュトリガーを使って、オフカメラで使用します。
更にワンオペで撮るのでカメラは三脚で据えて、シャッターリモコンを使用、ストロボのライティングはカエルが基本手持ちで行います。
いよいよ本番。三脚固定のまま、数箇所からストロボを当てて撮っておく
一発撮りでも悪くはない。でも、わざとらしくライト当てて撮った感じが、出てますね。
ストロボ一発撮りでもそれなりに、風景のイメージは変わります。
ただそれだけでは面白くないので、いつものごとく別カットでストロボの位置を変えて複数の場所からカットを押さえておきます。
これは家に戻ってからphotoshopを使った後処理に使う予定です。
ストロボを手持ちして数箇所から当てて、何カットか押さえます。
例によって手当り次第に、いろんな方向からストロボ光を当てて1カットずつ撮影していきます。
全体的に光を回して。100均の白い傘でディフューズしました。
トップライト
左サイドからのライト、切り株用
右からのサイド光、切り株用
左背景用のライト
右背景用のライト
Photoshopでレイヤー化して、画像調整してみる。
上のカットは、単純にレイヤー化して、すべてのレイヤー効果を比較(明)にしたものです。
ストロボを移動して色んな角度からライトを当てた複数の写真をPhotoshopでレイヤー化して画像調整してみます。
室内と違って外ではわずかながら風があるので、同ポジションで数カット続けて撮るのは、かなり難しかったです。
もしかすると葉っぱなどの位置がが微妙にズレているかもしれませんが、今回は実験ということで、ご容赦ください。
きになる時は、ずれている葉のレイヤーをマスクすることで、隠すことも可能。
明暗のみの調整
各レイヤーの透明度を変えて、レイヤーの明るさのみを調整して仕上げてみました。10枚ほどの写真を取りこんでレイヤー化しましたが、すべては使用していません。特に今回はメリハリのある感じにしたかったので、全体に光の回ったカットは省きました。
単純にレイヤーの明るさを調節するだけでも、存在感のある写真になりますね。
背景レイヤーの色味を変えてみた
ちょっとアートっぽくしたいなと思い、各レイヤーの色も調整してみました。やり過ぎて、若干色が破綻してしまいました。
こう言う処理をしたい時は、あらかじめストロボにカラーフィルターをかけておくと良さそうです。
まとめ
ありのままを撮るネイチャーフォトという解釈だと、好き嫌いは分かれるかも知れません。
ただお散歩気分で撮って、毎回イマイチな写真を量産するよりは、周りの邪魔にならない範囲でこういう写真を撮ってみるのもアリかなと思いました。
ライティングすることで、かなり作品らしくなりますよ。
以前ストロボを外に持ち出して使うときのセットというテーマで記事を書きましたが、実際使ってみると持ち出す機材はもっと、数を減らしてシンプルにした方が撮影のハードルが下がって良いと思いました。
初めての試みだったので結構手間取りましたが、コツをつかめば写真の質も上がりそうです。