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キャンドルとライトやストロボをミックスして撮影してみる。

以前、このブログでキャンドル1本だけを使った撮影ライティングの記事をアップしました。その時は部屋を真っ暗にして、環境光の影響をほぼ無くしての撮影でした。

今日はキャンドルとLEDライトやストロボをミックスして撮影してみます。

キャンドルの雰囲気を損なわずにシーン撮影をするには、どのくらいのバランスが良いのか試してみたいと思います。

まず、LEDライトで試してみる。

照明はキャンドルの他に、モノブロックのLEDライトです。キャンドルホルダー(ガラス製)は100均で買ったもの。最近買った小さいソフトボックスも使用。

こんな流れで撮る予定です。

まずキャンドルのみでテスト撮影、露出、絞りなどを調整して、キャンドルとその周辺以外の背景が、できるだけ暗くなるようにします。

その後、LEDライトを使って画作り用のライトを追加したいと思います。キャンドルの炎の雰囲気をなるべく損なわないようにライティングできれば成功ということで。

まず、ろうそくの炎のみで、カメラの設定をする。

カエル
カエル

木目調ボードの上で撮ったので周りがちょっと暗めになっています。

まずキャンドルの炎だけでカメラのシャッタースピードと露出を決めておくことにします。ISO感度は、なるべくノイズを抑えたいので100か上げても400程度にしたいです。

できればキャンドル回りの他にガラスで乱反射した、炎の広がりまで表現したいところです。

ロウソクの炎の色温度は2000ケルビン程度ということなので、5000KくらいのLEDライトに合わせホワイトバランスを設定すれば、キャンドルのオレンジっぽい色が強調されると思います。

テスト撮影した結果、シャッタースピード:0.4sec、露出:f11、ISO:400がバランス良さそうでした。

LEDライトを追加して全体の画作りをする。

ロウソクの炎のみのカメラ調整が決まったので、LEDライトを追加して全体の画作りをして行こうと思います。小道具として、アウトドア風のまな板とドライフルーツなどを追加してみました。

カエル
カエル

ソフトボックスには先日DIYしたマスクをつけた後さらに丸く、くり抜いたボードを追加して光の拡散を減らします。

全体に明るくなりすぎると、キャンドルの雰囲気を壊してしまうので、ライトは、できるだけドライフルーツやお菓子あたりにスポット的に当たる感じがいいかなと思いました。

今回も最近購入した小さいソフトボックスとDIYしたマスクをつかって、光の当たり具合を調整します。黒いスチロールのボードを丸く、くり抜いたものを作ってみました。

丸くくり抜いたマスク、かなり小さくしたのですが、光をうまくカットしきれていないようです。キャンドルホルダーの反射の様子がLEDの光が広がりすぎて見えにくくなってしまいました。もう少し効果がある予定だったんですが…ちょっと残念。全体的な雰囲気は悪くないと思うので、とりあえず良しとしましょう。

ストロボとハニカムグリッドでも試してみる

LEDとキャンドルでも、そこそこいい感じだったとは思うのですが、キャンドル回りの光の広がりが、肉眼で見るのと違ってあまり目立たないです。

これはLEDライトをうまくスポットライト風にコントロールできなかったのが原因。

キャンドルの明るさとライトの当たる範囲や強さの微妙な組み合わせが、キモになるみたいです。

一発で撮るのには、LEDの出力をかなり落とす必要があります。もしかするとハニカムグリッドならうまくいくかも知れません。

ということで、もうちょっと頑張ってみることにしました。

こちらは、ライトペインティング(黒抜き撮影)とPhotoshop合成で試してみます。

2回め撮影は、前回記事でボトルを撮ったときと、基本的には同じやり方でいきます。

前回記事の撮影と違うのは、キャンドル部分だけはストロボは使わず、長めのシャッタースピードで炎の色出しと周りの反射光を撮影して合成するところぐらいです。ドライフルーツやまな板部分は、ストロボを当てて撮影します。

ロウソクのカット

シャッタースピード:1秒、F11、ISO:400で撮影しました、炎が白飛び気味ですが、回りの反射光はきれいに出ています。

ストロボでドライフルーツを撮る


ドライフルーツはハニカムグリッドをつけたストロボを手で持って撮影しました。シャッタースピード:1/200秒、F11、ISO:400。

トップライトとキツめの影をやわらげるサイドからのライトや、手前からのライトなどを撮影しました。

後処理の時、検討できるようにライトの位置を微妙に変えて各々、4~5カットずつ撮影しておきました。

カエル
カエル

トップから1発。

カエル
カエル

正面からの補助ライト、主に影起こし用

カエル
カエル

サイドからのライトも撮っておく

Photoshopでレイヤー化して、合成します。

カエル
カエル

キャンドルの反射がうまく表現できてます。

それぞれのカットをPhotoshopでレイヤー化、色味や明るさを調整して、できあがりです。

合成のやり方は、前にアップしたボトル撮影の記事を参考にしてください。

基本的なライティングの考え方は、先にやったLEDライトを使った撮影と、大差ないんですが、こちらのやり方のほうが、各ライトのバランスをとるのが圧倒的に楽でした。

注意点としてはキャンドルの周り部分とトップライトが、かぶる部分はレイヤーマスクを使用してトップライトの明るさをやや抑えるようにすると効果的です。

仕上げについても自由度があるし、見た目もソフトボックスのマスクをつかった撮影のより、メリハリが効いていて、こちらのほうが好みです。

背景布の色や質感、小物類をもっと工夫すれば、濃厚な静物画みたいな表現もできそうな気がします。

実はこの記事、LEDのライティングだけで終わる予定だったんですが。ストロボでの撮影もやってみて正解でした。

カエル
カエル

こちらはアイキャッチ用に調整した画像、文字が入るのでドライフルーツ周辺の明るさを少し抑えました。

まとめ

リラクゼーションや、就寝前のシーンがテーマの時、お客さんからアロマキャンドルなどの暗めの照明を小物に使いたい、みたいな話が出ることがあります。

商品撮影のときはイメージカットであっても、商品回りはしっかり表現できていたほうが良いので、今回試したストロボ撮影みたいなやり方は、けっこう使えそうな気がします。

主従でいうとキャンドルは雰囲気作りの小物的な扱いになるので、なるべくメインライトが届きにくい位置に置いたほうが良いかも知れません。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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