※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

標準ズームレンズとクローズアップフィルターで桜を撮る。ストックフォトを始めてみたい方にもオススメ。【第2回】

前回はマイクロフォーサーズのルミックスG42.5ミリレンズとクローズアップフィルターで菜の花を撮って使い心地や画質を検証してみましたが、今回は第2弾ということでキットレンズにも使われている標準ズームで試してみたいと思います。

桜も咲き始めました。ソメイヨシノは、みんなよく知っている花なのでどのくらいクローズアップにできるのかイメージしやすいと思います。

パナソニックのルミックス G 12-32mm/ F3.5-5.6ズームレンズです。

このレンズは初めてマイクロフォーサーズのカメラを買ったときにキットレンズとして付属していたものです。数ヶ月ほどつけっぱなしで使っていましたが、きれいに撮れるいいレンズだと思います。

さすがにこれだけで撮っていてもレンズ交換できるカメラを買った意味がないので、その後2本ほどレンズを買い足しました。でも普段出かけるときにはこのズームを付けて行くときも多いです。

何より薄くて小さいので、コンパクトカメラを持ち歩く感覚で使えるのは大きいです。

標準ズームにクローズアップフィルターをつけてみる。

前回の単焦点レンズとクローズアップフィルターの記事と同じものをつかいます。このG12-32mmズームは沈胴式で、使うときには鏡筒がニョキッと伸びるタイプなので使わないときにはコンパクトですが、使用中はステップアップリングのせいでちょっと不格好になります。

写りには関係ないと思うので気にしないことにします。使用していないときはリングもフィルターもレンズ本体の直径とほぼ一緒なので違和感はありません。

前回でも触れましたが、ステップアップリングをつけっぱなしにしておいて、他の交換レンズも49ミリのフィルター径にすればすぐにフィルターを付けられるし、レンズキャップも共用できるので、レンズ交換するときにも、いちいち別のキャップを付け外ししなくて良くなるので意外と便利かもしれないです。

カエル
カエル

前回と同じ写真になりますがクローズアップフィルターの写真とステップアップリングの写真を貼り付けておきます。

フィルター無しで撮った写真とアリの写真を比較してみる

標準ズームの寄りと引きの性能を確認する。

今回はクローズアップフィルターを付ける前にこのズームレンズの広角側と望遠側がどれくらいの画角なのか確認しておこうと思います。あいにくの曇り空でしたが、日差しが強すぎても撮りにくい場面もあるので、まずまずの天気です。

カエル
カエル

広角側12mmの画像です。35mm換算で24ミリ相当

カエル
カエル

32mmまでズームすると最大でこのくらいまでは寄れます。

クローズアップフィルターをつけて確認

次にクローズアップフィルターを付けて+1・+2・+4・+10フィルターを装着して撮った画を並べてみます。試してみた結果、望遠側で使うのが正解のようです。

カエル
カエル

背景がもう少しボケてくれたら、いい感じなんですが…

カエル
カエル

風があって揺れていたせいか+1とあまり変わりがありませんが、逆に多少は寄ったり引いたりできるということですね。

カエル
カエル

+4はフィルターつけた感あるし、扱いやすいです。

結果は…十分使える。しかし前回の単焦点レンズのほうが、やや上か?

風景を撮るにも35mm換算で広角24ミリなら不満はないですし、クローズアップフィルターを使えば簡易的なマクロ撮影もできるので、通常の撮影に関しては、ほぼ死角なしと言っていいでしょう。

久しぶりに、改めて桜(ソメイヨシノ)を撮ってみたら前回の菜の花より花びらもかなり大きくて、クローズアップフィルターなしでも意外と楽しめる感じでした。ここからはカエルの個人的な感想です。このG12-32mmズームレンズは、特にクローズアップフィルターを使用中にフォーカスはこれで良いのかな?と若干不安になるときがありました。

このレンズにはフォーカスリングがないので、基本はオートフォーカスを使うことになります(マニュアルフォーカスはリングなしでも可能らしいですが…)。

前回使用した単焦点のG42.5レンズと比べるとフォーカスがやや遅く迷う印象がありました。ズームということでF値も暗めなので、ふんわりとしたボケはやはり単焦点レンズにはかないません。

広角に強いのはメリットですが、ストックフォト用の写真を撮る場合にはISO感度も稼げるので、単焦点レンズとの組み合わせのほうがオススメだと思いました。逆に記録写真や取材用の撮影用途なら守備範囲が広いのでズームを使う意味が出てくる気がします。

おまけ。定規(メジャー)を撮ってみました。

前回の記事でも追記でアップしましたが、定規を撮って最大何センチくらい画面に入るのか試すことにします。これだと一目瞭然ですね。

何もつけずにアップを撮っても左右いっぱいで11センチほどですが、クローズアップフィルターを使って撮影すると最大で左右で4センチくらいの範囲まで寄れることがわかりました。

桜だと1~2輪を大写しで撮影できる感じでした。ただ前回のG42.5mmレンズと比べると拡大率はやや落ちるみたいです。

しかし画面上の見た目に限って言うと35ミリで換算するとフルサイズの等倍マクロの0.9倍くらいには接写できているのでかなり大写しになっています。

マクロレンズの拡大率が気になる方はマイクロフォーサーズのマクロレンズの検証写真を前回アップしているので良かったら見てみてください。

まとめ。

使用する目的によって個人差はあると思いますが、マイクロフォーサーズのカメラに何を求めるかというとやはり軽さや小ささだと思います。

画質を最優先にするならフルサイズの一眼などを持ち出すはず。機動性を重視して画質もある程度確保したい。

そういったところに薄くて小さいG12-32mmズームとクローズアップフィルターを組み合わせる意味があるのではと思いました。

そもそもカメラを持ち出さなければ写真は撮れないし、ストックフォトなどの販売目的の写真を撮るのであればスマホの写真では運営サイト側の基準を満たさない場合あります。

多少の使いにくさやボケなどの描写のこだわりには少し目をつむって、気軽に撮れる、軽量コンパクトな組み合わせを選ぶのもありでは無いでしょうか。

今回紹介しているG12-32mズームは中古だと1万円位で買えるようなのでストックフォトをこれから始めてみようという人には、コスパ的にも良いかもです。ボケなどの画質優先なら中古のAPS-Cの一眼とクローズアップフィルターというのも価格的には選択肢に入るかもしれません。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

カエルをフォローする
撮影機材などお役立ち情報
シェアする
カエルをフォローする