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100円ショップのビニール傘で花を撮影、日差しが強いときに写真のバリエーションを増やせる撮り方。

今回は試してみたいことがあって100均のビニール傘をつかって実家の庭で花を撮ってみました。よく晴れた日に直射日光が当たった花や植物を撮ると、日差しが強すぎてコントラストのきついパキパキの写真になったり、背景の緑が濃くなり全体に暗い写真になったりと、上手く撮れなかった経験はありませんか。もしかしたら、透明傘にちょっと手を加えてディフューズするとコントラストが和らいで背景も明るく撮れないかと思って実験してみました。晴れた日にくっきりした硬い印象の写真ばっかり撮れてしまうのが少し改善して撮影のバリエーションが増やせるアイデアを紹介します。

用意するもの

ビニール傘は種類の違うもの、透明と半透明の2種類用意しました。光を全く通さないものはただの日陰での撮影と同じになってしまうので今回は使いません。どちらも100円です。それから黒と白の油性のスプレー缶、これも100円です。

ビニール傘の裏側にスプレーで塗りムラのあるパターンを描く

ビニール傘を開いて裏側にラッカースプレーで適当に模様をつけます。太陽光が差しているときに少しずつ様子をみながらスプレーして木漏れ日のような光の強弱が感じられるくらいに、塗りムラをわざとつけていきます。白いペイントだと光が透過してうまく行かなかったときのために、黒いラッカースプレーも買って作ってみましたが効果はあまり変わらないみたいです。半透明の傘にも塗って試そうと用意していたのですが、日が差しているときの影の様子を実際に見ると、そのまま使うのとあまり効果が変わらない感じがしたので今回はスプレーせずに試してみます。

まずは傘なしで普通に撮ってみる

比較のために傘なしで普通に撮ってみます。当たり前ですがフツーです。「こんな花が咲いてたよ」と知り合いに見せてもらったスマホの写真って感じです。直射日光の当たった花びらのハイライトがくっきりしてます。これはこれでいいんですけど、背景がもう少し明るくなって、花もふんわりと優しい感じに撮れたらもっといいかな。やはり晴れた日にこのような撮影をするとあまり良い作品は撮れない気がします。いや写真をよく知っている人は撮れるのかもしれませんが、カエルにはハードル高いです。どうしてもドス黒い写真になってしまいますね。

ビニール傘を使って撮ってみました。

実際にビニール傘をディフューザーにして花を撮ってみました。直射日光が適度に柔らかく拡散してなかなかいい感じではないでしょうか。直射日光の硬い感じを若干残しつつ、きついコントラストが抑えられたペイント透明傘の効果に可能性を感じます。この透明傘のミソは直射光と拡散光がミックスされていることだと思います。手前味噌ですネ。透明傘には白と黒2種類のペイントをしましたが、あまり効果に違いは感じられませんでした。露出計で測ってみても直射日光と傘越しの光の強さは白黒どちらも1EV(絞り1段分)落ちるくらいでした。相対的に周りの風景より被写体部分が暗くなるため結果的に背景が明るく写し出されるのも好都合です。

カエル
カエル

上の写真は白ペイントの傘で撮ったものです。比較のために右に傘なしの写真を貼りました。ハイライトが柔らかくなってます。若干ですが背景の緑も明るく表現できています。

カエル
カエル

黒ペイントの傘です。白とあまり違いはなかったです。ランダムに直射日光が当たるため傘が少しずれただけで、写真の印象が変わります。

半透明のビニール傘も試してみました。こちらもふんわりとした感じでこれはこれでいいかもしれません。ただ透明傘にペイントしたものと比べると、光がまんべんなく回るので若干フラットな感じに見えるかもしれません。ここは好みが分かれそうですね。直射光だけだと似たような写真ばかりになるので同じ場所でバリエーションが撮れるのは地味ですが、ありがたいです。

もう少しクッキー的な効果も期待していたんですが…

実際撮影してみて、予想ではもう少し花や葉の色や明るさに濃淡ができて前に紹介したクッキー的な効果がもう少し出るのではと期待していたんですが、見た目にはっきり分かるような違いは出ませんでした。参考までに俯瞰で撮った広めの写真を下に貼っておきます。

傘なしで撮影
白ペイントの傘で撮影
黒ペイントの傘で撮影
半透明の傘で撮影

まとめ

思ったほど比較画像に違いが出なかったのがちょっと残念です。意図が伝わればいいのですが。アップする写真はいつもはライトルームやフォトショップで色やコントラストを少し調整するんですが、今回はわざとらしく効果を強調したくなかったので前半の薄紫の花の写真はデジカメが写し出した画像をそのまま見てもらいました。(後半の青い花の4カットは若干コントラストを上げてます)撮影時に仕上がりイメージに近い画が撮れていると、後処理で編集(現像)するときに画質を荒らさずに済むので、今回のようなアナログな工夫もたまにはいいんじゃないでしょうか?特にストックフォトなどをやっていると、できるだけバリエーションを増やして撮れ高を稼ぎたいですよね。また何か思いついたら記事にしてみます。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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