最近、中古で購入したデジタル一眼レフのNikonD850。外観はとてもきれいだったんですが、イメージセンサーに細かい汚れが目立つので、自力でキレイにしてみることにします。
センサーの掃除は、以前何度かやったことがあります。しかし今までの経験では、そこそこ汚れは取れても、実は満足行くほどにきれいになったためしがないので、今日はどこまできれいになるのかやってみます。
用意するもの
右からブロア、無水エタノール、先の平たい綿棒、カメラ用クリーニングペーパーです。
今までは、割りばしや、綿棒にカメラ用のクリーニングペーパーを巻きつけて無水エタノールで掃除していました。
この方法だといちいちペーパーを巻き付ける手間がかかるので、何か便利なものはないかネットで探してみました。アマゾンなどで検索するとデジタルカメラのセンサー専用のクリーニングキットや綿棒がたくさんヒットしますが、専用の綿棒などは10~20本で1000円以上と、ややお値段高めです。
綿棒は2回以上使ったら拭き取った汚れをセンサーに戻してしまう危険があるので、1回しか使えません。多分10本だとすぐに使い切りそうです。他にコスパのいいものはないか物色していたら、先がヘラの様になった綿棒が100本入って900円台であったので、今日はこれを使ってみます。
写真の透明ケースの紙は今までクリーニングに使っていた堀内カラーのクリーニングペーパーです。今回買った綿棒の使い勝手が悪かったらこっちに切り替えます。Nikonの消耗品だとシルボン紙と呼ばれているものと同様のものだと思います。
精密機器用の綿棒。100本入で990円は、なかなかコスパ良い。
ミラーアップしてイメージセンサーをむき出しにする。
デジタル一眼レフはミラーレスカメラと違って、通常はミラーが降りているので、イメージセンサーを直接見ることができません。
Nikon系のD850だとスパナのアイコンのセットアップメニューからクリーニングミラーアップを選択してシャッターを押すと、ミラーが上がって、イメージセンサーが露出します。
このときバッテリーが切れかかっていると、しばらくすると自動的にミラーが降りてしまうらしいので、パッテリーは満タンにして作業するのを忘れないようにしましょう。
ミラーアップの状態。バッテリーのフル充電を忘れずに。
綿棒に無水エタノールを付けて、やさしく拭き取る
力を入れて擦るのは厳禁。注意して作業します。
試しに買った平たい綿棒にエタノールを付けて、イメージセンサーを傷つけないように、やさしく拭き取って行きます。つけるエタノールの量は、特に決めていませんがタレない程度がいいと思います。使い心地はなかなかいいです。角が丸くなっているので、隅の方は若干拭きにくいのが玉にキズ。
Nikonのサイトのセンサークリーニングの記事では、イメージセンサーは非常に傷つきやすいのでサービス機関の利用を推奨しますとあるので、細心の注意を払って作業します。多分トラブルが多いのでしょう。
だいぶきれいになりました。が…やはり完璧には取れない
パッと見きれいですが、テスト撮影のやり方が違うらしい。後半にNikonのサイトのリンク貼ったのでそちらを参考にしてください。
綿棒を取り替えながら何度が繰り返し清掃したところで、テスト撮影してみます。コピー用紙を壁に貼って撮影しましたが、購入直後よりだいぶきれいになりました。
コントラストを上げると、まだ汚れが残っているのがわかります。
予想はしていましたが、汚れは完全には取り切れていません。しかし、今までクリーニングした中ではかなりいい線いってるかも知れません。デジカメのセンサーは使っているうちに、どうしても汚れてくるので、このへんで止めておいても良さそうです。うっすら小さい丸い影が少し残る程度なら上出来です。
購入直後のこれ(部分アップ)と比べれは、だいぶ良いです。
センサーのゴミの位置は実際の画像と天地が逆になっている。
最終的に残った汚れは黄色く囲った部分が怪しいようです。
レンズの仕組みを理科の授業で習った憶えがある人はなんとなく気付いてると思います。カメラは像を結ぶときに画像が反転します。
ということで予想通りゴミの位置は実際の画像とは天地が逆になっているようです。これはソニーのクリーニングの説明記事に、わかりやい図解があったので下にリンクを張っておきます。
例えば上の方にゴミが目立つときはセンサーの下のあたりを重点的にクリーニングしたほうが効果があるということです。
厄介なのは、糸くずみたいな繊維が残った汚れ。
上の写真のような、うっすらとした丸い汚れは、実際、風景や明暗のある被写体などを撮ればほとんど目立ちません。撮影後、画像ソフト編集で、かんたんに修正もできます。
しかし、ちょっと大きめの糸くずのような、汚れがある場合、修正もやりにくいし、結構気になると思います。ネットでクリーナーを検索していたら、センサーに当てて吸着するタイプのクリーナーをいくつか見つけたので、使っているうちに、繊維系の汚れが出てきたら、その時は買って試してみようと思います。今回は特に必要なさそうです(下のクリーナー)。
正しいクリーニング法はやはりメーカーサイトで確認しておいたほうがいいです。
この記事はカエルが今までやってきたセンサーの掃除を紹介したもので、これが正解というわけではありません。正しいクリーニングのやり方が各メーカーさんのサイトで紹介されているので、そちらも是非確認してから、作業してみてください。
最終チェックのテスト撮影はNikonサイトの方法でやるのが確実でしょう。
まとめ。イメージセンサーのクリーニングは割り切りが必要。
今回は一眼レフのイメージセンサークリーニングをやってみました。やはりセンサーは完璧にキレイにするのは難しいです。
やっているうちに気になってついつい、しつこく拭き取ってみたくなりますが、最後に残ったゴミは移動するだけでなかなか取れないことが多く、大体結果はあまり変わらないです。使っているうちに忘れて気にならなくなってくるので程々にしておきましょう。