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底面が見えている状態のボトルやグラスを撮影する方法。いまのところ、これが一番カンタン。

ふわりと浮いているような感じを出したくてボトルやグラスのような商品を底が見える状態で撮りたくなるときが、たまにありませんか?

そんなときカメラマンの皆さんはどうやって撮影しているんでしょうか。気になります。

TikTokやInstagramなどのSNSでも15秒くらいで、いとも簡単に撮影方法を紹介している動画を見かけます。

今回は、カエルが今までやった試行錯誤もお話しながら、とりあえず今の所、手近な材料で一番コスパよくカンタンに撮れそうなセッティングをご紹介しようと思います。

セッティングはいくつか考えられるけど…

吊って撮影する

サムネールのようなカットを撮るにはいくつかのやり方が考えられます。

カエルが商品撮影を始めて日が浅い頃、お酒のポスターを作ることになり、商品が軽い口当たりと言うテーマだったので浮遊感のある画にしたくてボトルの底が見えている写真を撮ったことがあります。

その時はキャップの上部に穴を開けボルトをねじ込んで吊るして撮リました。今考えるとかなりのチカラ技です。

このやり方なら下からあおって撮れば上の部分は見えないし、ライティングも割とカンタンにできるので悪くはないと思います。ただグラスのような透明のものには使えません。

ガラス板越しに撮影する。

ガラス板を使って撮影した写真もネット検索するとよく見かけます。

この方法だと商品がガラス面の中に収まってさえいれば支えるものは何もない(見えない)ので快適に撮影できそうです。

SNSの画像や動画では水滴を落としてアートっぽい表現をしたり、グラスなどに液体を注いでみたりなどおもしろい表現のものも紹介されていて、だいたいこのやり方みたいです。

ただし使用するガラス板はかなり大きいものでないとガラスの縁が見切れてしまいます。加えて仰観の角度が浅くなればなるほどさらに大きいガラス板が必要になります。

でも、まっとうに撮影するなら多分これが一番きれいでしょう。

実際に傾けて撮る。

実際にボトルやグラスを斜めにセットして正対させて撮るのもアリだと思います。

底の一点をグルーガンやジュエリーなどを立てるのに使うイエローワックスなどで固定して上部は転倒防止のためにテグスか透明のアクリル板などで支えればイケそうな気がします。

当然商品は斜めになっているので液面も斜めになりますね。

これならカンタンでコスパもいい。小ぶりなガラス板で撮影する

初めて試す方法ですが、うまくいきそうな雰囲気が満々です。

まず小ぶりなものでいいのでガラス板を一枚用意します。ガラス板の手前の縁ギリギリの場所に商品を置いて撮影します。

次に商品を10センチほど奥に移動させます。このときカメラも10センチ同様に移動させ底の部分がガラス板の縁で隠れないようにしてもう一度底の部分を撮影します。

ハイライトがつながらなくなるかもしれないのでライトも同じだけ移動させたほうが良いかもしれません。

カエル
カエル

ライトの位置関係はこんな感じ

カエル
カエル

ガラス板は小さくてもOK。食器棚のガラス戸みたいなので十分です。

ガラス板の設置は少し気を使いました。台に乗せても良かったのですが、メインのライトが当たる左サイドにはできるだけ光をさえぎるものがないほうが、きれいに撮れそうだったので、今回はクランプを使いました。

カエル
カエル

Amazonで買ったスーパークランプ、3000円。しっかり固定できてオススメです。撮影現場で見かけるガッファーグリップの3分の1以下の値段です。

撮影した商品本体と底の部分を合成する

撮影は2カットに分けます。ひとつはメインになるカットで、ガラスのふちからすこしはみ出すくらいの位置で撮影、もう1カットはグラスの底全体が撮れるようにグラスを10センチくらい奥に水平移動させて撮ります。

このときカメラも三脚ごと同じ分だけずらして撮影します。

カエル
カエル

下の部分はガラスの厚みの影響でトーンが落ちています。合成時に明るさと色味をあわせます。

商品の本体と別撮りした底の部分を画像編集ソフトで合成します。

カエルは普段はフォトショップを使っていますが、この程度の合成なら無料のフリーソフトでも問題ないと思います。

一つ予想外の問題がありました。ガラス越しで撮ったグラスの底の大きさが少しだけ小さく写っていました。カメラはいじっていないと思うのですが、ずらしたときの距離の影響か、ガラスの屈折によるものなのかは不明です。

底の画像の方を少し拡大したらうまく合成できたので特に大きな問題はありませんでした。

カエル
カエル

グラスの下の側面と底面の境界が少しわかりにくい気がしたので底面部分に白い半透明のグラデーションを入れてみました。撮影のときによく見ておくべきでした。

スマホ(iPhoneSE2)でも撮ってみました

iPhoneSE2で撮ってみました。ついでに水滴も入れてみました。

ガラスの表面に車のフロントガラスの水滴を弾くスプレーをかけました。水滴がぺたんこにならず、いい感じです。

こういうカットを1発で撮るにはガラスは大きいものでないとダメですね。グラスのハイライト用の光も背景に写り込んでいるのでもう少しセットを大きくしたほうが良いみたいです。

面倒でなければグラスのみの時と同じ要領で切り抜き合成でもいいかも。ムービーもフィックスなら注ぎのシーンくらいなら行けそうです。

スマホのオートで撮ると白飛び気味の画になったので画面を長押しして露出を落として撮影しました。

スマホだとノイズも出やすいのでせっかく撮るならある程度ちゃんとしたカメラで撮るのがおすすめです。

まとめ

撮影のセッティングは人それぞれだと思うのでこれが正解と言うのはないと思いますが、今回のやり方はなかなか良かったのではないでしょうか(自画自賛)。

そのまんまの見た目のことばかり考えていると、ついつい昔のカエルのような無理やりなセットになってしまいがちです。

いまはフォトショップなどのグラフィックソフトが充実しているので、一発撮りにこだわらずにあわせ技で完成にもっていくほうが楽ですね。

これよりカンタンな撮り方が新しくみつかったら記事にします。

ところでTikTokなどのSNSの映像、早回しでうまく編集しているので、簡単そうに見えますが、カエルはライトのセッティングをああでもないこうでもないと悩んでいるうちに撮影終了までにガッツリ2時間近くかかりました。

彼らの手際や段取りがどれくらい、いいのかはわかりませんが、エンタメ要素もあってスピード感を強調している部分もあると思うので、普通の人がきっちり撮ると結構時間がかかる作業だと思ったほうが良いですね。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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