先月、小型のスモークマシン(フォグマシン)ULANZIのFM01 FILMOG Aceの記事をアップしてから、その後、使わずじまいで1ヶ月経ってしまいました。
予想はしてましたが、やはり必要がないとスモークマシンを使う機会はなかなかないものです。
そこで今日はスモークマシンの使いみちの実験ということで、スモークを溜めて物撮りをしてみることにします。
用意するもの。
ポスターの保護用のプラ板をカットして再利用。左のはイミテーションアイスです。
テーブルの上にスモークをしばらく溜めておく方法を、色々考えたのですが、今回は透明のプラ板で周りを囲んで、プールみたいにして、スモークが流れていかないようにしてみます。
透明の板なら照明を仕込んだとき影ができにくいのでうまく撮れそうな気がします。グラスはフロストのロックグラスにします。白っぽい世界のおしゃれな感じになれば成功という事で。
ガラス天板の上にプラ板を立てる。
今回は初めての実験なので、天板はガラス板にしました。というのも、照明をどの位置から当てたら、効果的なのかがよくわからなかったというのが本音です。
ガラス天板にしておけば、下からの透過光も打てるし、その他かなり自由にライトを当てられそうです。白い背景で透過光を入れたい場合は白のPVCシートも使えます。
ここで気付いてしまった。包装用ラップをうまく使えばプラ板を使わなくても良かったのでは?
まあ、見栄えはラップよりプラ板のほうがいいので、良しとしましょう。
スモークを入れて、ライトの位置を探る。
スモークを入れてみます。今日はちょっと蒸し暑いのですが、エアコンは厳禁です。少しでも空気の動きがあると、たちまちスモークが舞い上がってしまいます。今回は、ドライアイスが溜まっている感じを出したいので、いかにも煙みたいな見え方は避けたいところ。シャッタースピードを長めにして、ふんわりした感じを目指します。ライトも出力を上げず、暗めにしました。
奥のプラ板にグラスが映り込んでます。これは、あまりよろしくないかも
仕切りの効果もあってスモークの量を増やせば溜まってくれそうではある。
煙が思ったよりすごいので、倉庫スタジオに移動
小型のフォグマシンでも事務所内で使うと結構スモークが充満します。火災報知器が鳴らないか心配になってきたので、隣の倉庫スタジオに移動することにしました。
ガラス板も背景を全体に白くしたいので乳白のアクリル板に変更しました。
ここから迷宮に入ります。これは…、難易度高いです。
まず、メリハリ感がなくなってしまいました。乳白のアクリル板に替えたことが原因ではないかと思います。
加えて場所移動したことで、スモークが溜まらなくなってしまいました。倉庫スタジオはかなり広く天井も高いので煙が充満する心配はないのですが。微妙に空気の動きがあるようで、スモークが流れてしまいます。
かなりのカットを撮りましたが思うような画になりません。代わりの天板もこれといったものは思いつかないし…。相変わらず、奥のプラ板の映り込みも気になります。困りました。
そもそも白背景に白いスモークという設定自体、難易度高めだったかも知れません。
ライトの位置を変えたりしても、効果なし。
ライティングの仕込み位置を見直すことにします。
まず、プラ板で囲うのをやめにしました。メインライトのトレペディフューズをやめて生で当てることにします。あと下からの透過光もやめて奥からやや強めの透過光を入れることにしました。
フォグマシンのスモークの量も多めにして、風で流されてもスモークが残るように変更して再度撮り直しです。
もともと、白い中に白いグラスなのでアレですが、だいぶメリハリは出てきたと思います。
Lightroomとフォトショップで寒色系に加工。
モノトーンでちょっと味気なかったので寒色系に色味を変更してみました。照明の仕込みなど、まだやりようがあったかもしれませんが、これが今の自分だと思って、納得することにします。
一時はどうなることかと思いましたが、何とか形になりました。
バリエーション
淡い感じのも^ – ^
まとめ
正直、撮影中はうまく行かなすぎて、記事をアップするか迷いました。
ただ、今回の実験でスモークマシンで作った煙がどんな動きをして、ライトを当てたときにどんな見え方をするのか、だいぶわかってきた気がします。
ドライアイスは、もう長く使ってませんが、こういう撮影はドライアイスのほうが、もしかしたら向いているかもしれないです。
このスモークマシンは確かにお手軽ですが、もう少し特徴をつかんで、うまく使えるようになりたいものです。
冒頭でも書きましたがスモークマシンが必要なシーンというのは、そう多くありません。これからも積極的に使って有効活用したいと思います。