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たまごをふんわり撮影するのには天井バウンスが、一番いいのかもしれない。

今日は白い背景紙でたまごを撮ってみたいと思います。なんか学校の課題でやってそうなモチーフですよね。最近、白い背景で白いものを撮影する機会がほとんどなかったので練習をかねての記事です。

ところで6月9日はたまごの日なんだそうです。6と9の形がたまごに似ているかららしいですが、何でもありというか、言ったもん勝ちというか自由ですね。

室内灯でもそれなりに撮れてしまうのだが…

カエル
カエル

うっかり仕込んだライトで撮ってしまいました。室内灯で撮っておけばよかった。

たまごをちょっと多めに買ってきました。御存知の通り、最近値上がりしてます。庶民にはきついですね。ボヤキはさておき、実際たまごは室内灯(シーリングライトなど)で撮ってもそれなりの写真になってしまいます。さらにフォトショップなどで、ちょっと加工すれば、これでもいいかな、程度には仕上げられそうな感じです。

ただ今回の目的は、さらに雰囲気よく撮るためにはどうしたらいいか、試行錯誤したいので、しばらくお付き合いください。できるだけふんわりと柔らかく仕上げたいので、カエル個人的には室内灯だと影の落ち方に今ひとつ不満がありました。もう少し工夫したいところです。

いろいろ試してみた結果、天井バウンスが一番イメージに近かった

最初はトレペでディフューズしてみたのですが

今回の撮影のポイントは簡単に言うと影の質と背景とたまごの明るさのバランスだと思いました。白い被写体に白背景なので、狭い明度の差で立体感と白っぽいイメージを両立させなくてはなりません。最初はフラッグフレームなど、トレペのディフューズで試行錯誤していたのですが、室内灯(シーリングライト)で撮ったときよりも、影がきつく出てしまい却下。今回は柔らかく撮ることが目的のひとつだったので光がよく回っている必要があります。

最終的には天井バウンスが一番想像したイメージに近かったです。ちなみに天井バウンスとは白塗りの天井にライトを当てて光を柔らかく拡散させるライティング手法のことです。上の写真でいうと左上の天井に向けて当てているライトになります。

カエル
カエル

こちらが天井バウンスのみ

天井バウンスのみも悪くないが、メリハリが足りない気がしたので1灯追加します。

天井バウンスで撮った写真もそれなりにいいのですが、たまごの立体感が若干乏しいみたいなのでハイライト用にもう1灯足すことにします。

カエル
カエル

これがもう1灯追加したもの、特にたまごの白さが出ています。

天井バウンスとハイライト用のライトを2灯使うと、影が2つできてしまうので、方向を合わせて違和感のないように調整しました。立体感が出たのもそうですが、たまごの白い感じも天井バウンス1灯の時より良くなったと思います。天板に落ちる影も、言われなければ2重になっていると気づきにくいのではないでしょうか。

下からの透過光で影に色をつけてみました

今回、撮影用の天板は透過光が使えるように乳白のアクリル板を使っています。背景紙はPVCなのでこちらも光を通します。最近では画像の加工が簡単にできるので需要はあまりなさそうですが、影に色を付けてみました。

背景紙の白い部分より影の部分は光量が少ないので下からのライトが透けて影に色が付きます。この撮影では、背景紙が薄すぎて白い部分にも少し色が乗ってしまっていますが、背景紙を2重にしたり、上から当てるライトの位置を工夫すれば、多分もう少し見栄え良くなると思います?…。

カエル
カエル

PVCの背景紙は透過光も使えて光のムラも出にくいです。汚れも落ちやすいので、あると便利。

下からの透過光は、影の濃さを調節したいときにも使えます。

透過光はキツめの影を柔らかくするのにも使えます。このときライトの色は上のライトに合わせます。

カエル
カエル

使い道としては色を付けるより、こっちのほうがアリかも知れません。

たまごを並べたカットも撮ってみました

せっかくたまごをいっぱい買い込んだので並べて撮ることにしました。ぱっと見、白かったのでそのまま使いましたが、いざ撮影した画像をPCのモニターで見てみると、結構汚れてました、撮影前にチェックして、洗って使ったほうがよかったですね。修正が大変です。

たまごを立てるのにはイエローワックスを使いましたが並べていくうちに付きが悪いものがコロコロ転がるので、意外と手間どりました。グルーガンを使ったほうがうまくいくかもしれないです。

透過光を強くして色を足してみました

バリエーションで透過光を強めに入れたものも撮ってみました。どちらかというと地模様とかデザイン背景用といった感じです。魚のウロコに見えなくもないかな。

最近、AIチャットやAI画像生成などAIの話題で、もちきりですが、こういう画像はAIに指示したらものの数秒でできるのかもしれません。なんか切ない気分ですが、でも撮影には自分で創る喜びは確かにあると思うので、写真撮るのはやめたくないです。

カエル
カエル

こういう写真なら透過光入れるのも悪くないですね。

まとめ

予想通り、簡単に見えて意外と悩む撮影でした。割り切って手早く撮ってしまえばそれでもいいと思います。ただ一旦こだわりだすと結構やっかいで、いつもの迷路に入り込んでしまいました。絵の練習やデッサンなどでも卵はよくモチーフになりますが、写真撮影でも、ライトの位置や強さを微妙に変えて観察すると、いい勉強になりますね。

こういうときはストロボより定常光のLEDライトがあると重宝します。撮影後、思ったのですが、今回のように2灯使うのではなくトランスルーセントのアンブレラが1灯でも意外といいんじゃないかと気付いたので近々、記事を作って見ようかなと考えています。

カエル

カエルです。名前は「かんたんライティング」の頭文字Ka.L.からとりました。本業はグラフィックデザイナーで必要なときに商品写真やイメージ素材写真を撮ることがあります。カエルがデザイナー目線で調べたり工夫したり、試してみたいことなど写真撮影の小ネタを紹介できたらと思っています。アイデアが写真の完成度を上げられますように。

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